2022年07月09日
#12 ダークオリーブパラシュートフライ
<今週は魚の写真はありません…泣>
台風が来るということで、今週の釣りは半ば諦めていたのですが、
関東地方に来る頃には熱帯低気圧に変わり、しかも、雨もそれ程
もたらしませんでした。
水曜日の夕方、近所の川を見に行くと、若干増水気味ですが、水も
澄んでいて全く問題ないようです。
そこで、木曜日、午前中だけ釣りに行ってきましたが、何とまさかの
今シーズン初の「ボ」となりました…(泣)。
それでも、最後の方で、12番のダークオリーブカラーのパラシュート
フライに反応があり、小さなフライの季節が終わったことを知らされ
ました。
じゃあ、巻き足そうと思ったのですが、ダビング材がほんの一握り
しかなかったので、いつものようにカスタムミックスすることにします。
コーヒーミルやブレンダーを使う人もいるようですが、私は、手揉み
派です。様々な素材や微妙な色違いのダビング材、キラキラや粗い
ファイバーも長いまま残してミックスすることで、ボディに巻いた時に
渓魚が嫌とは言えない自然なものができると信じて、念じながら混ぜ
合わせます。(これもフライフィッシングの一部と思っています。)
※ タイイング時に飛び出したファイバーは、カットすることもあります。
ほんの少しだけ残ったダビング材をサンプルにして、薄目の色から
摘まんでは混ぜ、摘まんでは混ぜを繰り返し、同じような色になれば、
出来上がりです。
さて、フライを巻き始めたのですが、何かが違います…。実際のバイ
スのフライボディを見ると、色がちょっと明るめだし、ダビングする指
先に伝わる感触もなにか違うのです…。
これを忘れていたようです。もはやオークションくらいでしか見つから
ないダビング材ですが、加減を見ながら追加して混ぜて、やっと納得
のダビング材になりました。
さて、タイイングの再開です。
完全に自己満足の世界ですが、良い感じ!
ここからは、特にダビングプロセスをフィーチャーして、私のタイイン
グをご紹介します。
ダビング材は、テーパーボディになる様に細く始めてだんだん太くまと
わりつけて行くのが基本ですが、私の場合、ダビング材がパラシュート
ポストの下まで来たら、敢えて、グリグリそこから細くなるようにしてしま
います。
そして、おもむろにフライの先頭までダビング材のスレッドを2,3回巻い
て移動させてしまい、そこから逆戻りにポストの後ろまで隙間なく、しっ
かりダビング材を乗せてしまいます。
この後、ほんの少しだけ残ったダビング材をスレッドの下の方に移動し
て、残しておきます。(全部取って、後から追加することもあります。)
写真にはありませんが、パラシュートポストにハックルを5、6回ハックリ
ングして、根元をスレッドだけで3、4回巻いて、ハックルを固定してカッ
ト(と、同時にパラシュートポスト上部もカット)した後に、残しておいた
ダビング材をフライボディの下に戻します。
そこからの工程です。ハックルを掻き上げて、少しだけ残したダビング材
を使ってフライ先端までスレッドを隠しつつ砲弾形にボディを完成させたら、
同様にハックルを搔き上げつつ、スレッドだけでヘッドを作ってウィップフィ
ニッシュ。乱れたハックルを綺麗に戻せば、フライは完成です!
完成したフライをドライディップに漬けたのが、右側の写真です。
濡れるとこんな色になるので、私はダークオリーブパラシュートと呼んでい
ます。
<右側の2つは#14で、ポストの色ですぐ分かるようにしています>