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2012年04月20日

フルーガー・メダリスト#1492 (3)

海外ネットオークションを利用して入手した経緯を、過去2回に渡たって
ご紹介したアメリカが生んだ秀作フライリール「Pflueger Medalist」。
(過去記事は<その1>と<その2>になります。)

今回は写真といっしょに、受け売り丸出しのウンチク・タラタラで(大汗)、
入手したリールをじっくりとご紹介したいと思います。(主な情報ソースに
ついては前の記事を参照ください。)

 ※ フルーガー・メダリストのもうひとつ特筆すべき点は、その出荷数の
  多さと変わらぬ基本デザインのためなのか、メーカー以外の会社が、
  このリールの交換パーツを作って売ったり、交換パーツを使ったカス
  タマイズ版の販売などが行われている点です。ひとつの商品のために
  専用周辺ビジネスがあるなんて凄いことだと思いますが、その反面、
  ここで説明する古いメダリストのフィーチャーはパーツ交換で再現で
  きるものもあるので、古いメダリストを探している人は、要注意です。

さて、私が入手したモデルは、1959年にオハイオ州アクロン市で製造され
たと思われる「#1492」です。このシリーズで一番小さなモデルで、日本の
小渓流用のタックルとしても、ぴったりのサイズでしょう。

Pflueger Medalist #1492

製造年を割り出すのに役立ったスプールラッチを覆うカバーは、プラスチッ
ク製で、その回りには6つのリベットがスプール自体を固定しています。
1960年からリベットの数が3つに変わったのも年代特定に役立ちます。

Pflueger Medalist #1492
<ずっと巻っぱなしだったシルクラインの跡が見られます。>

ハンドルもアイボリーカラーのプラスチック製です。
スプールはラッチを押すと、簡単に外れます。

Pflueger Medalist #1492

本体側にデュアルクリックシステムがあります。

Pflueger Medalist #1492

シリーズ中、#1492はクリックシステムのみが採用されています。他の大き
さのほとんどのメダリストには自動車のディスクブレーキを彷彿とさせる
ディスクドラグシステムが搭載されているそうです。こちらのデュアルクリック
ドラグですが、バネで固定されたパーツを回転させることで、ドラグの効き
具合を変更することができます。

Pflueger Medalist #1492

ピラー(リールの表と裏をブリッジする支柱)は凝った形状(Sculpted Pillar/
彫刻ピラー)に加工されています。普及価格のリールなのに細かなデザ
インを施すのもメーカーのこだわりを感じさせます。このピラーは#1492以
外のモデルでは、1950年代にストレートな形状になり、リベットの代わりに
ネジで固定されるようになったとか。

Pflueger Medalist #1492

四角いラインガイドは、「Diamolite」と命名されたメタル製。この位置は、
右手でリールを巻く仕様(※)で固定されています。同じメタル製の丸いライ
ンガイドのものを見つけたら、1940年代以前のヴィンテージ品です!

※ ちなみにヴィンテージ品でも左手仕様の「1592, 1594, 1596」という
  メダリストがあるのだそうです(近年の15xxシリーズとは別物)。ただし、
  左手仕様は相当レアで価格も目が飛び出るほどらしいです。(ライン
  ガイドなしの「1392, 1394, 1396」というモデルも…益々深いなぁ~。)

Pflueger Medalist #1492

本体リールフットのすぐ上には、左から、「DIAMOLITE LINE GUARD」、
「No. 1492」、「MADE IN AKRON O USA」とあります。この最後が
「PATENT PENDING(申請中)」もしくは「PATENTED」とあったら、50年代
以前のメダリストで、なぜか#1492だけは、他のモデルに先駆けて1959年
から上の表記に変更されたということです。

Pflueger Medalist #1492

リールフットは、緩くテーパーが入っています。実はここも40年代までは、
側面がストレートでもっとガッシリした形状だったのだそうです。そのため
セットできないロッドが続出して、それが元で、付け替え用リールフット
パーツを製造販売する会社ができたのだとか。

先日、1959年日本生まれの私が、この1959年米国製フライリールを
1959年英国製ロッド
といっしょに入魂しようとしましたが、敢えなく失敗…
いつかもう一度、トライするしかないですよね?(笑)

 ※ 海外オークションの利用は私個人のリスクと判断で行っており、
  代行売買などはお請けできませんので、ご了承ください。




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この記事へのコメント
こんにちは

生まれ年のリールですか~いいですね
とてもそんなに古いように見えないし
入魂!楽しみ・・・

3つ下でしたか・・もっと若いかと?(笑)

では又。
Posted by TATA GP at 2012年04月20日 10:48
こんにちは。

ワタシが所持するのはみんな中国製ですが、フルーガーはやはり魅力的なフライリールだと思います。

以前ワタシもビンテージ品とはいかないまでも、古いUS製フルーガーをオークションで探していた時期がありました。
結局うっかり見逃したりして手にはできませんでしたが(苦笑)、「U.S.A.」と刻印の入ったモデルにはいまだ憧れてます。
同い年のビンテージフルーガーとの出会い・・素敵だなぁ~♪
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2012年04月20日 15:19
> TATA GPさん
結構良い状態のものを入手することができました。
精神的にはもっと若いですよ!(笑)

> oko-rocksさん
機能的で頑丈で、しかもデザインも素敵な良いリールですね。
私もファンになりました!
オークションは結構面倒ですが、反面こういう出逢いもあるので
今後も色々物色しそうです。(苦笑)
Posted by jbopperjbopper at 2012年04月20日 17:36
こんばんは。

なんとも深い世界ですね。
普及品なるがゆえにただ古ければいいってもんじゃないというのもわかりました。
最大の普及品である貨幣が製造年などによって価値がまったく違うのと似ているのかもしれませんね。
Posted by wind knotwind knot at 2012年04月20日 23:09
こんにちは

ロッドやリールも作られた背景を探ると楽しそうですね。
リールはまだ実質1個しか持っていないのでそろそろ欲しいなぁ・・・
Posted by 自転車通勤人自転車通勤人 at 2012年04月21日 06:36
こんにちは、jbopper殿・・・

なんという奇遇か実は小生も、この3月にメダリストユーザーになったばかり。シンプルで使い飽きないデザイン&性能はさすがと思いつつ、ふと気づいてみれば、

 このリールにあわせるロッドがない!

なんてことに。ということでしばらくは家の中でクリクリ音をだけ楽しむ羽目に陥っています。
 さて、この小生に、リールに似合ったロッドを購入できる日は、果たして訪れるのでしょうか?その節にはまたご報告しますので、乞うご期待なのであります。では
Posted by ひげオンジ at 2012年04月21日 11:11
こんにちは!

長年ほとんどスタイルが変わっていないリールって
少ないですよね!
それだけ皆さんに愛されているのですね。

私も持っていますが質実剛健って感じで
触った時の冷たさが好きです♪
今はカスタマイズ失敗に終わり
箱の中で眠っております(ゴメン^^)
Posted by ヨシ at 2012年04月21日 11:12
> wind knotさん
初期のものは、古さの中に作り手のこだわりが詰まっているという
感じがしました。
価値を決めるのはファンですが、判る気がします。

> 自転車通勤人さん
釣りへのこだわりは道具にも反映されるようです。
ただ、集め始めるとたいへんですよ。(笑)

> ひげオンジさん
リールを買えば、ロッドが増える。ロッドが増えれば…
もちろん、訪れること間違いないと思いますよ!(笑)
報告記事、期待して待ってます!

> ヨシさん
スタイルを変えないから愛され、愛されるから変えない。
こういう気持ちがメーカーとユーザーに通うのもFFという釣りの
楽しい部分かもしれません。
是非、復活させてあげて下さい。
Posted by jbopperjbopper at 2012年04月21日 21:36
 
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