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2023年12月24日

ナイロンとフロロ:秋川湖でのティペット比較考察

秋川湖でフロロティペット

先週金曜日、このオフ3回目の秋川湖に行ってきました。

結果的にはこの日は気温も低く非常に厳しくて、釣果は前回(12/1、
24尾)の半分の12尾で終わったのですが、今回はいつものナイロン
ではなく、フロロカーボンのティペットを使ってみました。

秋川湖ではとにかく大物が魅力なのですが、小さなニンフを沈める
釣りでは、どうしても6Xレベルのティペットでないとアタリが出ません。
反面、大物が掛かると6Xティペットなどぶっちぎられてしまうという印
象もぬぐえません。ティペットを太くすればやり取りは楽ですが、アタ
リがなければ、何も始まりません…。

実際、金曜日も最初はナイロンの5Xティペットで釣りを始めたのです
が、前回良く釣れたシースルーニンフを流しても、20分間全くアタリが
ありませんでした。(この後、この日も同じフライで釣れました。)

そこで、6Xに変更することにしたのですが、今回は、フィッシングバッ
グのサイドポケットに忍ばせておいたフロロカーボンのティペットを使
うことにしました(ついでに、フライもこちらも前回釣れた赤尻雉ニンフ
に変更しました)。

5分後、すぐに結果が出ました。

秋川湖のレインボー
<この日最初の秋川湖レインボー!>

50cmオーバーでしたが、難なくネットインできたので、この日はずっと
フロロティペットで通すことにしました。

###

さて、フロロラインのナイロンとの比較をネット検索してみると、プロコ
ンを含めて以下のような記述があります。

 <-> 同径だと引っ張り強度はナイロンより劣る
 <-> 結束強度もナイロンより劣る
 <+-> ナイロンより張りがある(しなやかさはナイロンが上)
 <+-> ナイロンより比重がある(沈みやすい)
 <+> ナイロンより見えにくい
 <+> ナイロンより耐久性がある

今回の比較ティペット
<比較したティペット:<->フロロは30mで定価1500円!)>

気になるのは実際どうなのか…ですよね?

前回の秋川湖はナイロンの6Xティペット、3週間後の今回はフロロの6X
ティペットで釣り方はほぼ同じです。ヒットフライもほぼ同じ。ロッドは前回
はシングルハンドの7番から後半はスイッチロッドの5番、今回はシングル
ハンドは5番ロッドでしたが、後半は同じスイッチロッドです。

6時間券の釣果は、前回が24尾で今回は12尾なので、それだけ見れば
ナイロンティペットの勝ちと言えないこともありませんが、それだけでティ
ペットの性能を正しく評価できるとは思えません。(釣った場所やその日
の活性とかも異なりますしね。)より深く分析する必要がありそうです。

さて、最近動画編集はあまりしていないのですが、釣りに行く時は首から
アクションカムをぶら下げて、ほぼ回しっぱなしにしています。そのため、
ほとんどのヒットシーン(時にはヒット直後からのシーン)は撮影していて、
釣りの振り返りに活用しています。

そこで、12月1日と22日の動画素材からヒットシーンを拾って、ザクっと
分析してみました。(もちろん、撮影されなかったシーンや見逃したシー
ンもあるかもしれません。)

その結果がこちらです。
ヒットの結果とティペット強度

最上部にフッキングしたヒットの数があり(すっぽ抜けは含まず)、その
下がその後の結果を示し、最初の数値が無事釣れた数です。

フックアウトはやり取りしている間にフライが外れた数で、フッキング直
後からネットイン寸前までのバラシが含まれます。この場合、フライは魚
から外れただけで、ティペットに繋がったままです。今回の釣行ではこの
フックアウトの割合が高いようですが、ひょっとすると全体にアタリも少な
く、魚の活性も低かったので、その影響がフッキング自体にあったのかも
しれません。そういう意味では、フックアウトの多さはティペットの問題で
はないのかもしれません。(フロロの「張り」で粘れなかったという見方も
あるかもしれませんが…?)

ティペット性能を見る上で明確に気になるのは、残りの2つの項目です。

ラインブレイクは文字通り、ティペットが切れた回数です。ナイロンでは
次のティペットとの結び目やティペットの途中で切れたこともありました。
耐久性にも関連しているのかもしれませんが、大物を釣った後や使い続
けたナイロンティペットが弱くなるのは、経験上からも良く判ります。対し
て、今回のフロロでは1度切れただけで、しかもそれには心当たりがあり
ます。フロロティペットをエイトノットで結んだ時に、1本だけはみ出たライ
ンがあり、それを無理やり絞め込んで誤魔化していました。結束部で切
れたこの1回はそのせいだったと思われます。

ラインブレイクの数値から考えられるのは、ナイロンよりフロロティペット
の方が仕様通りの強度が長く保たれるということなのかもしれません。

そして、最後のロストフライの項目は、フックの結び目でティペットが切れ
てフライだけ持っていかれた回数になります。大物との攻防では取り込み
を焦って無理やり寄せると、プツンとフライだけ持って行かれてしまうこと
があり、前回はそれが3回あったのに対して、今回は一度もありませんで
した。前回の最大釣果は48cm、今回は50オーバーを2尾釣ったので、
フックとの結束部に掛かった負荷がそれほど違っていたとは思えません。
結束強度はナイロンの方が良いはずですが、ひょっとすると、ここでも耐
久性が何らかの影響を与えていたのかもしれません。それに、フッキング
数は前回の方が多かったので、度重なるファイトで結束部も弱っていたの
かもしれません。

結論を出すにはサンプル数が少なすぎるのかもしれませんが、このデー
タを見る限り、ラインブレイクやフライロストのリスク軽減にフロロカーボン
ティペットの方が有効だったと言えるのかもしれません。

沈める釣りでのフロロティペット活用は、今後も続けて行こうと思います。
他にも使用上の注意や気付きがあったら、また紹介します。

###

今回は3番ばっ気手前の釣り座に入ったのですが、後半戦は、スイッチ
ロッドで、小島そばを中心に狙ってみました。

秋川湖3番ばっ気裏

手軽にポンとフライを運べるので、適度にスラックを入れて奥の深場に
ニンフを沈めることができました。

秋川湖の50オーバーレインボー!

この52cmレインボーも、深場に潜んでいた1尾です。





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