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2012年04月14日

フルーガー・メダリストを落としてみる(2)

海外オークションで、オールドPflueger Medalistリールを落としてみようと
いうお話の続きです。

Pflueger Medalist 1492 Latch Cover

前回紹介したようにリサーチをした上で、オークションサイトに出品される
フルーガー・メダリストリールをしばらくチェックし続けると、年代、モデル、
状態などによって、大体どれ位の価格で落札されるかが見えてきました。

そして、私の中では、私が手に入れたいリールの条件もだんだんクリアに
なってきました。

※ こういうコレクターアイテムのオークションでは、実際に入札する前に、
 だいたいの条件を事前に決めておくのはよいことだと思います。
 私も、衝動的にポチッとやって失敗したことが何度かありました。(汗)
 やはり 『ご利用は計画的に!』ですね。

私がターゲットとするリールの条件の目安は、以下のように決めました。

1) リールのモデル型番(サイズ)は「1492」または「1494」とする。
 私としては使うことを前提に購入したいので、ラインキャパを考慮して
 私が一番使う3番~5番ラインを巻けるリールをターゲットとしました。

 ※ 参考までに1492と1494のラインキャパは以下の通りです。
  1492: DT2(25)~DT4(0), WF2(50)~WF5(0)
  1494: DT3(75)~DT6(25), WF3(100)~WF6(75)
   (括弧内は、バッキングラインの長さ)

 「1492 1/2」という型番(スプール幅が広いバージョン)もラインキャ
 パが合うのですが、「1492 1/2」が最初に世に出たのは1970年代
 だったということなのでパスです。(条件(3)を参照。)

2) 状態が良いこと。つまり、機構に問題がなく、傷やサビなどがいっぱい
 付いてないこと。

3) 製造年はフルーガー社が買収される前(1929年~1965年)とする。
 これは、やはり1個だけ所有するなら、Made in USAで、できれば
 フルーガーファミリーによるものを入手したいと考えたからです。

4) 予算は、送料込みで1万円まで(米ドルにすると約120ドル)、できれ
 ば100ドル以下に抑えたい。実は、この上限を決めた時点で、初期、
 1929~40年代のメタルラッチカバー&丸型ラインガード版はアウトと
 なりました。(状態にもよりますが、確実に120ドル以上になります。)

これらを考慮した上で、海外オークションサイトを気長にチェックしました。
すると、数週間後の4月初旬、良さげなリールが出品されました!

Pflueger Medalist #1492
Pflueger Medalist #1492 Fly Fishing Reel

このリールの説明には、『エステート(邸宅)の古物処分で出てきた釣り
用具のひとつで、機構には問題なく、不明なラインが巻いてある』とあり
ました。オークションで多くの場合、一番ヒントになるのは、言葉より
写真です。実際私は新品でもない限り、ちゃんとした写真がないものには
手を出しません。このリールに関しては、上の写真は実際に掲載された
ものを縮小したのですが、この写真とリールフット回りをアップにした
鮮明な写真が掲載されていていました。

さて、最初の条件に掲げていたモデル型番は「1492」で合格。

2つ目の条件「リールの状態」ですが、写真をよく見ると状態も結構良さ
そうです。目立った置き傷すら見つかりません。また、古い素材のフライ
ラインがそのまま付いているのが見てとれます。オリジナルオーナーが
付けていたことが想像できます。もし、ワンオーナーのみに綺麗に使わ
れていたとしたら、結構好条件ですね。

※ ちなみにこれって、シルクラインですよね?

ただし、リールの裏側の写真がなかったのは大きなマイナスです。
ひょっとして裏には大きな傷がある可能性もあるわけですが、表の状態
から大丈夫であろうと判断しちゃいました。(本来であれば、裏の写真も
掲載するように出品者にリクエストすべきだったかもしれませんが、他の
入札者をあまり刺激したくなかったというのもありました…)

機構については、手に取って確かめることもできないので、出品者の
言葉を信じるしかありません。ただし、この人は過去に1万件以上の
取引をしていて、ほぼ完璧な評価(取引後の相手からのフィードバック)が
付いていますから、たぶん、信頼して大丈夫でしょう。(こういう人たちは、
オークションで商売している人たちですから、後でマイナス評価がされる
ようなことはしないはずです。)

さて、問題の製造年ですが、特定するヒントはラッチカバーの真ん中に
ある「TRADE MARK」と、本体リールフットそばにある「MADE IN AKRON
O USA」という表記でした。

先日紹介した「Pflueger Medalist Reels - A History」というサイトで
製造年の特定を試みると、まず、「TRADE MARK」が付いているプラス
チックのラッチカバーは1950年代だけ使われていたそうです。(それ
まではアルミ製のカバーで、1960年以降は「TRADE MARK」が入って
いない。)また、50年代には通常「PATENTED」という表記が本体の枠に
記載されているのですが、1959年のみ、「MADE IN AKRON O USA」
と入っているということです。

つまり、上記サイトの情報が正しければ、この1492リールは1959年製…

 「…って、私が生まれた年だ!」

ということが判りました。(こういうことで運命的なものを感じてしまうんです
よね…笑)

一応すべての条件がクリアされたということで、入札することにしました。
結果は、何と21回も価格が変わる人気アイテムとなりましたが、私が
最初の方に入れておいた「$82」($50~$100を想定していました)の
上限額を誰も越えることなく、めでたく $79.01ドル(+$16送料 = 総額
8,067円)で落札することができました!

次回は、じっくりとこのリールをご紹介して、このシリーズを締めくくりたい
と思います。<最終回は こちら です。>

 ※ 海外オークションの利用は私個人のリスクと判断で行っており、
  代行売買などはお請けできませんので、ご了承ください。




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この記事へのコメント
こんにちは。

奥が深いというかアンティークな世界ですね。
リールに関する知見も相当なものとお見受けしました。
フライなんでもお宝鑑定団ていうのがあったら
Jbopperさんは鑑定士になれますね。(笑)
Posted by Tee at 2012年04月14日 13:06
使えるかどうかは不明ですが古いシルクラインも興味がありますね、
ちなみにオイラも59年生まれです、自分と同じ年齢のリールなんて親しみというか運命を感じますね。
Posted by CREEK WALKERS at 2012年04月14日 14:04
> Teeさん
歴史のあるリールを今回は紐解いてみました。
ただ、これらの情報はリンク先のアメリカのマニアの方たちの
情報ですので、私の鑑定という訳ではありませんね。(汗)

> CREEK WALKERSさん
このシルクライン、結構状態がよいです。オリジナルオーナーは
このタックルをあまり使わなかったのかもしれません。
59年製バンブーとこのオリジナルラインで、入魂するかもしれません。
Posted by jbopperjbopper at 2012年04月14日 17:07
こんばんは

同じ年齢のリール。
それだけで手に入れたくなります。

同じ年のライカ(写真機)ってのもありますがどうですか?(笑)
Posted by 自転車通勤人自転車通勤人 at 2012年04月14日 22:51
> 自転車通勤人さん
こうして製造された年がわかると面白いですよね。
私にライカの予算はありません。(汗)
Posted by jbopperjbopper at 2012年04月15日 20:08
 
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