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2012年03月28日

フライタイイング歴史の一片

海外オークションで、またちょっと変わったものを落札してしまいました。
(他に欲しがる人もなかったようで、最低価格(20ポンド弱)で落札です。)

Veniard Fly Tyingキット

1960年代の物と思われる、英国Veniard(ビニヤード)社のフライタイイング
キットです。

Veniard社は、フライタイイングマテリアルの老舗。その品質も定評があり、
海外でフライショップを見つけた時、よく購入しますが、日本ではCAPS社が
代理店をしているようです。

同社ホームページによると、創業は1923年。元々は、帽子やブローチに
付ける羽を扱っていて、そこからフライタイイング用マテリアルのビジネスに
参入し、戦前・戦後の英国内の釣りブームに上手く乗っかって発展し、
現在でも世界有数のマテリアルサプライヤーだということです。

そして、このタイイングセットは、どちらかというとウェット・ストリーマー系の
フライ用(Reservoir - 貯水池, Lake & Sea Troutとあります)みたいです。

木製のスライドする蓋を開けてみると…

Veniard Fly Tyingキット

何やらワンサカ出てきて、ワクワクします!

Veniard Fly Tyingキット

ツール類とフック。見よ、このデカ・フック!
(バイスやボビンホルダーは、残念ながら入っていませんでした。)

Veniard Fly Tyingキット

バーニッシュとありますが、フライのヘッドセメントですね。
(まだ、ちゃんと液状になっています。)

Veniard Fly Tyingキット

スレッドやヤーン類。シルクのスレッドもありますが、毛糸類など市販の
別購入のものもあるようです。

ビニール袋の中身は、マツヤニかな?…ダビング・ワックスのようです。

そして…

Veniard Fly Tyingキット
<クリックして拡大画像>

主にフェザー系のマテリアルがイッパイ!
小物類だけをまとめて、もう1枚…

Veniard Fly Tyingキット
<クリックして拡大画像>

すべてにVeniardレーベルが貼られていて、名前がわかります。

コック/ヘンハックル、フェザント、オーストリッチ、ダック...聞きなれた
マテリアルも多くありますが、ウィジョン(カモの一種)、ブラックバード
(ツグミ)、グラウス(ライチョウ)、スターリング(ムクドリ)、ブルージェイ
(カケス)など、使ったことがないマテリアルもイッパイ!

クイル系の左右ペアの羽が多いのもウェット系フライのウィング用に
使うということなのでしょう。ただ、ドライフライにも使えそうな小さなペアの
羽も結構あります。

また、鳥の羽のほかにも、若干ですがシールズファーやモヘヤといった
ダビング材もあります。

これらのマテリアルのほとんどは、まだまだ現役で使えそうです。

Veniard Fly Tyingキット

こちらは、マニュアル・ドキュメント関連です。

ツールの利用説明書のほかに何冊かフライタイイングマニュアルもあります。
初心者用フライタイイングマニュアル("Fly Tying for the Beginner")は、
John Veniard著。この人はVeniard社の当時の副社長(後の社長)でもあり、
また、結構有名なフライタイヤーなのだそうです。(名前で検索したらAmazon
でタイイング本とかも見つかりました。)

さらに、このキットの元所有者のメモや地図も出てきました…

元所有者の地図など

ローカルな水系の地図には、釣り場のメモまで入っていますよ。

この人は、このキットを使ってフライを巻いて、この川へ行っていたの
でしょうね。

###

衝動買いで入手した古いタイイングキット…

開けると玉手箱のように色んな物が出てきて、60年代の英国フライ事情の
一片を垣間見たような気分でした。

いずれ、この中のマテリアルを使ったフライにも挑戦してみたいと思って
います。また、このボックス自体はトラベル用のフライタイイングボックスと
して再利用しようかと検討中です。

※ マニュアル類は、現在チェック中。機会があれば、またご紹介します。




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この記事へのコメント
こんばんは

木のボックスに色々とはいって!
お得で・・・ウエット巻き巻きですね~
大事にしていたんでしょう、新しい持ち主ができて喜んでる!!
Posted by TATA GP at 2012年03月28日 21:05
こんばんは^^

自分が生まれた頃のタイイングキットとは、なかなか興味深いですね^^。
それに、こんな貴重なものが3千円しないで手に入るなんて驚きです。
このまま、大切に保存しておけば、50年後にはお宝になったりするんじゃないでしょうか・・・。
Posted by farwater at 2012年03月28日 22:07
こんばんは。

jbopperさんの手元に来たのも偶然ではないような。
しかし眺めているだけでも十分楽しめますね。
ほんと、玉手箱です^^。
Posted by release-windknotrelease-windknot at 2012年03月28日 22:18
こんばんは!

海外オークションはお宝も結構ありそうで
楽しそうですね!
英語の勉強しとけば良かった^^;

長く愛用してあげてくださいね!
Posted by もともと at 2012年03月28日 22:49
こんばんは。

40年以上も前のものとは思えないような美品ですねー。

60年代の英国にはこんなものがあったんですね。日本では先人たちが苦労しながらフライを巻いていたんでしょうか?
Posted by wind knotwind knot at 2012年03月28日 23:39
> TATA GPさん
色々入っていて、見ているだけでも楽しいですよ。
これだけで巻けるフライを私は知りませんが、
新旧あわせて、なにかできるかもしれません!

> farwaterさん
結構重量があるので、送料で同じくらいかかってしまいました。(汗)
我々にとっては貴重でも実質的な価値はあまりないのかもしれません。
(高価なマテリアルも入っていませんしね。)
50年後、私はたぶんいませんから、使っちゃおうと思ってます。(笑)

> release-windknotさん
「すべては必然である」と誰かが言っていたような…(笑)
この中の素材で何か作れると面白いのですが、私の技量で
できるかどうか?しばらくは眺めて楽しみます。

> もとさん
こういう値段があまり高くなくて夢があるものをゲットできると
海外オークションも楽しいです。
これを使って、色々試してみたいと思ってます!

> wind knotさん
ネットで調べたら、「これが最初のセットだったんだよ!」みたいな
ことを言う海外のベテランFFMのコメントとかも見つけました。
これは当時のスターターキットだったのでしょう。
日本にも輸入されていたら、現在の日本のFFも変わっていたかも?
Posted by jbopperjbopper at 2012年03月29日 07:54
福袋というかあけてびっくり玉手箱といった感じですね。
jbopperさんおじいさんになってませんか?(笑)
すごい品数で楽しそうです。
Posted by KIF at 2012年03月29日 13:37
> KIFさん
蓋を開けると煙がモクモクっと…てなことはありませんよ!(笑)
Golden Pheasantの頭の羽や、Blue Jayの羽はほんとに綺麗です。
でも、どんなフライを巻くんだろう?(笑)
Posted by jbopperjbopper at 2012年03月29日 18:49
こんばんは
まさに大人のおもちゃ箱。
喜ぶ大人はごく一部?

元々、飾り羽根やさんだそうですが、綺麗な羽が多いですね。
Posted by 自転車通勤人自転車通勤人 at 2012年03月29日 19:16
おばんです

箱の右の取っ手の黒いところは
バイス固定用なんでしょうか

河原でタイイングして
即、釣りなんね憧れますね
Posted by JJ at 2012年03月29日 21:55
> 自転車通勤人さん
飾り羽根屋さんからフライマテリアル屋さんへ転業したというのが
この会社の転機だったのでしょうね。
ごく一部の人にしか意味がないのに、我々にはすごく意味のあるキットです。

> JJさん
この箱はあまり頑丈ではないので、バイスを取り付けるのは無理でしょう。
蓋の上の黒い物は、スライドさせやすいようにするための小さな木片の
取っ手です。取っ手の上にはロゴが刻まれた金属が貼ってあります。
タイイング用ボックスなので、車載用に一式まとめて入れておくのも
良いかな、などと考えています。
Posted by jbopperjbopper at 2012年03月30日 08:20
 
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