2019年12月07日
フライパッチ試作とテスト釣行(笑)
<こちらは試作第1号、今回は2号を作りながら撮影>
フライフィッシングを始めた頃に古い鞄のパーツを使って
フライパッチを自作し、それに少しずつ手を加えつつ、随
分長い間使ってきたのですが、そろそろ変えようかなと
色々試作しています。
(当時のお手製フライパッチの記事リンクは:こちら)
素材として手にしたのは、最近お気に入りの時計の箱の
中の保護材です。
こちら、フライタイイング用のフォーム素材によく似ていま
すが、厚さが4mmもあります。(ですから、フライのフォー
ム材を貼り合わせて使っても良いと思います。)
こちらを適当な形に切ってみましたが、裏には厚紙が貼っ
てあるので、そちらは濡れたらおしまいなので、厚紙は剥
がして、代りに100均で購入してあったフリーフォームの家
具の足などに貼り付ける緩衝材を貼り付けてみました。
第2号試作品は、クリップを挟み込んで貼ってみました。
ちなみに、この緩衝材、マジックテープのゴワゴワ面にも
貼り付きますが、むしろゴワゴワ素材で裏を覆ってしまうの
も良いかもしれません。そうすれば、ベストとかに設置済み
のフワフワ面があれば、クリップとか付けなくても、そのま
ま装備可能です。(次回試作のヒントかな?)
さて、表面にフライパッチの命、フライを刺すスロットを作っ
ていきます。
こちらのツールは、実は革の縫い目をマークするための道
具です。クルクルやると、一定の間隔で穴が開いてていき
ます。
次は、この穴を目安に(4つ目ごと)、フライを刺すスロットを
作るのですが、使うのはごく普通のポケットナイフです。
装備したパッチに対してフライを逆さまに吊り下げれば、外
れにくくなるはずです。そのために、ナイフの刃を写真の上
方向に向けて真っすぐブスッと刺して、上方向にそのまま
刃を倒すと切り目は、こんな感じになります。
これなら、フライがスリットに沿って入りやすく、またフックポ
イントはフォーム材に垂直に刺さるので、落ちにくくなるはず
です。私のフライはすべてバーブレスなので、落ちにくさは
最重要課題です。ムートンのフライパッチでは、しょっちゅう
フライを無くしていましたし、フォーム材でもスリットの入り方
によっては、落ちやすい物もありました。
このパッチの問題点は、スタンダードフライのハックルが平
たくなってしまう事ですが、私はあまり気にしません。もし、
必要なら一番下の列のスリットにフライを挿せば、ハックル
だけ下に飛び出すので、ハックルは守れます。しかし、フラ
イがパッチからはみ出していると、今度はフライを無くす確
率が上がるというジレンマに陥ります…(汗)。
とうことで、試作1号を持って、テストに行くことにしました。
オフの管釣りシーズンでもあり、ベストは着ないので、ラン
ヤードにぶら下げてみましたが、ぶらぶらし過ぎるのを抑え
るためランヤード下部に付いているライセンスホルダーの
淵にマジックテープのゴワゴワ側を付けて、少しは固定さ
れるようにしてみました。
<2019.12.6 奈良子釣りセンター、曇り6℃、水量平水>
奈良子釣りセンターも台風19号の影響はまだあります。
ポンドや下流の渓流区画エリアは大丈夫ですが、上流の
C&Rエリアは、ほぼ手付かずだそうです。ただし、C&Rエ
リアもウェーダーを履けば利用可能だという事で、また、
最初はドライで始めて、途中から沈めて釣る、というフラ
イ交換の頻度の高い釣行になるので、フライパッチのテ
ストには好都合です。
8時50分、釣り開始早々、C&Rエリアに行ってみます。
<☆マークはヤマメのヒットポイントです>
岩盤沿いにロイヤルウルフを流すと、最初のヤマメが釣
れ、ドライでしばらく粘りましたが、反応がなくなったので、
ニンフに変更すると、2尾のニジマスを挟んで、ヤマメが
3尾も釣れました。
この流れの上流からは結構険しくて、岩壁ギリギリを歩く
場所もあり、自然渓流そのままでした。ただし、砂で埋まっ
てしまった淵があるばかりか、あまり放流もしていないで
しょうから魚もほとんど出てくれません。途中でドライに戻
して、小さな反転流や静かなポイントを攻めてみましたが、
反応は得られませんでした。
せめて一尾だけでもと思いつつ、流れ込み横にニンフを
流し入れると…
本日5尾目のヤマメが顔を出してくれました!
午前中、C&Rエリアの最上流部まで行って、お昼に下流
に戻ってくる頃には、フライパッチの一番下の列に留めて
おいたドライフライ2つは無くなっていました。やはり、フラ
イパッチをランヤードにぶら下げていると、結構リスクが
あるようです。ただ、フライパッチからはみ出ていないフラ
イは、ドライフライを含めてすべて無事でした。
お昼の後は、渓流の区画エリアとポンドの両方でドライと
ニンフの釣りをしてみました。フライパッチもそうですが、
新しく創作したインジケーターも活躍です。ニンフ用からド
ライ用にセットアップを変える時に、このインジケーターだ
と、ティペットを傷めずにインジケーターを抜いてしまうこ
とも可能なので、非常に便利だと感じました。
平日で人が少なかったこともあり、ポンドでは良く釣れま
した。特に沈めると、主に小さいニジマスたちでしたが、2
キャスト1フィッシュ位の状況でした。最後はドライに変更
して、キャスティング練習をしつつイワナ君も釣れました。
テストをしてみて、フライパッチの使用感には特に問題は
ありませんでした。また、革の縫い目ツールのポツポツ穴
は小さなニンフを取り付けるのにも使えました。ただし、
フライパッチの装着・固定方法には、もう少し工夫が必要
なようです。
### ビデオ編:奈良子のC&Rエリアの様子 ###