2019年08月22日
どうする?どうしても抜けないロッドセクション!
先日の釣行で使ったグラスロッド。釣行後、バットセクショ
ンと次のセクションがどうしても抜けずに困り果てました。

いや、本当に抜けないのです。
心当たりはあります。釣行中に滑ってバランスを崩し、とっ
さにロッドを離し、下にあった岩の上にバットセクションから
ほぼ垂直に落としてしまったのです。カンナを金槌でたた
いて刃の調整をするじゃないですか。あの感じで、ロッドセ
クションが食い込んでしまったものと思われます。
知っているあらゆる方法を試しましたが、ビクともしません。
1)膝裏分離法:中腰で膝の裏にロッドを添えて両手で持ち、
膝を外に開いて真っ直ぐロッドを引き抜く方法。これまで
困った時には、この方法で抜けました。
2)膝裏分離法・強化版:まず、使い捨てゴム手袋をはめて
膝裏分離法をトライ。次にロッドフェルールの両側に自転
車の荷台用に使う平ゴム紐をグルグル巻いての再トライ。
握る箇所が太くなって、しっかり掴めたのですが、やはり
ビクともしません。
3)保冷剤収縮法:オス側のフェルールを保冷剤で冷やして
「縮めて」から抜く方法も試しましたが、これもNGでした。
4)「Four-Hand Crossover Technique」:ほぼどんな場
合でも外せるという、2人で手を交互に2つのロッドセク
ションで握って、お互いの体重も利用して外す方法。帰宅
後の社会人の息子に頼んでトライしましたが、これもダメ
でした。(リンクは YouTube 動画です。)
ネットで検索しても他にこれといった方法は見つかりません。
諦めて一晩寝て頭も冷やすと、頭の中でアイディアが浮か
び始めます…、衝撃で食い込んだフェルールなら衝撃で外
すのが良いのではないか?と…ただし、ロッドを壊したり、
傷付けたりしてはなりません。
※ 以下にご紹介するロッドの抜き方は、全くの自己流で、
その有効性や安全性は保証できません。たまたま上手
くいった可能性もあります。また、ロッドやフェルールの
タイプによっては、この方法は使えないでしょう。もし、お
試しになる場合は、あくまで自己責任でお願いします!
さて、後日、使えそうな物はないかと、近所の100均ショップ
で物色し始めると、早速目に入ったのは、バーベキューコー
ナーにあった炭火などを扱うトングです。(この辺りの百均は
行楽客向けにBBQコーナーも充実しているようです。笑)
この「万能トング」を手にして、見つめながら、頭の中のアイ
ディアが、やっと具体的なプランになりました!
ンと次のセクションがどうしても抜けずに困り果てました。
いや、本当に抜けないのです。
心当たりはあります。釣行中に滑ってバランスを崩し、とっ
さにロッドを離し、下にあった岩の上にバットセクションから
ほぼ垂直に落としてしまったのです。カンナを金槌でたた
いて刃の調整をするじゃないですか。あの感じで、ロッドセ
クションが食い込んでしまったものと思われます。
知っているあらゆる方法を試しましたが、ビクともしません。
1)膝裏分離法:中腰で膝の裏にロッドを添えて両手で持ち、
膝を外に開いて真っ直ぐロッドを引き抜く方法。これまで
困った時には、この方法で抜けました。
2)膝裏分離法・強化版:まず、使い捨てゴム手袋をはめて
膝裏分離法をトライ。次にロッドフェルールの両側に自転
車の荷台用に使う平ゴム紐をグルグル巻いての再トライ。
握る箇所が太くなって、しっかり掴めたのですが、やはり
ビクともしません。
3)保冷剤収縮法:オス側のフェルールを保冷剤で冷やして
「縮めて」から抜く方法も試しましたが、これもNGでした。
4)「Four-Hand Crossover Technique」:ほぼどんな場
合でも外せるという、2人で手を交互に2つのロッドセク
ションで握って、お互いの体重も利用して外す方法。帰宅
後の社会人の息子に頼んでトライしましたが、これもダメ
でした。(リンクは YouTube 動画です。)
ネットで検索しても他にこれといった方法は見つかりません。
諦めて一晩寝て頭も冷やすと、頭の中でアイディアが浮か
び始めます…、衝撃で食い込んだフェルールなら衝撃で外
すのが良いのではないか?と…ただし、ロッドを壊したり、
傷付けたりしてはなりません。
※ 以下にご紹介するロッドの抜き方は、全くの自己流で、
その有効性や安全性は保証できません。たまたま上手
くいった可能性もあります。また、ロッドやフェルールの
タイプによっては、この方法は使えないでしょう。もし、お
試しになる場合は、あくまで自己責任でお願いします!
さて、後日、使えそうな物はないかと、近所の100均ショップ
で物色し始めると、早速目に入ったのは、バーベキューコー
ナーにあった炭火などを扱うトングです。(この辺りの百均は
行楽客向けにBBQコーナーも充実しているようです。笑)
この「万能トング」を手にして、見つめながら、頭の中のアイ
ディアが、やっと具体的なプランになりました!
<万能トングによる頑固なロッドセクションの抜き方>
・ 用意したもの
・ 百均の「万能トング」(下記参照ください)
・ マスキングテープ、幅3cmのもの
・ ビニールテープ
・ 金槌

<Stainless Steel Fire Tongs:「万能トング」>
重要なのは、このトングの先端部分の形状です。
(こんな構造の物を探していたのです!)

<作業が終わった後、加工後の万能トングの先端部分>
加工後の画像ですが、この万能トングの先端の特徴は物を
はさむ役割の金属板(幅約2cm)が、それぞれ横方向には
真っすぐで、縦方向には上下対称に波のように加工してあ
るところです。このため、対称の波模様を合わせると円筒に
も似た隙間を作ってくれます。他の焼き肉用とかのトングの
先端は、丸みがかっているので同じような隙間はできません。
「万能トング」の先端から 3つ目のこの「波の隙間」に、次の
手順でロッドを挟んで固定します。
1)まず、トングの内側(両面とも)に幅広のマスキングテー
プを波打った面に合わせて貼り付けます。マスキングテー
プは金属のエッジ部分も折り返してカバーするようにしま
す。
2)トングが開き過ぎないように、元々包装してあるビニー
ルラップはそのままにしておいて、先端から3つ目のトン
グの隙間にロッドをトングに対して垂直に挟みます。ロッ
ドの挟む位置は、バットセクションのフェルールのオス側
すぐ(ロッドジョイントの段差のすぐ下)です。挟んだら、ト
ングの先端をビニールテープでグルグル巻きにします。
3)次に挿入したロッドから 5~6cm 離れた場所にもビニー
ルテープをグルグル巻きにして、トングの弾力性も利用し
つつロッドをしっかり固定します。(こちらのテープの位置
はロッドから離します。ロッドを押しつぶしてしまっては、
元も子もありません。)
こうすることにより、ロッドは波打つトングの隙間に「面」で
固定されつつも、一定の力が入ればマスキングテープによ
り滑るように動かすこともできる状態になります。金属エッ
ジで折り返したマスキングテープは、フェルールのメス側の
エッジもある程度守ってくれる・は・ず・です。
※ フェルールのメス側エッジ破損が一番心配だったので
すが、100円なのにこのトング、意外に精度が高くて、
しっかり垂直に挟みさえすれば、メス側のフェルールエッ
ジにもマスキングテープ越しにある程度密着します。
(さすが、「日本製」とあります!)

さて準備はできました。真実の瞬間です。
金槌で叩くのですが、写真のようにトングに固定したロッド
を床に置きます。左手は軽くトングに添え、誰かにロッドの
グリップ(写真の右側)を抑えておいてもらっても良いでしょ
うし、私のように右足でグリップ側を抑えておいても良いと
思います。
そして、力ができるだけロッドに沿って平行にかかるように
右手の金槌も床を滑らすように使います。トングのロッドに
近い場所(必要に応じて両側)を最初は軽く、様子を見な
がら、徐々に力を入れて叩きます。
結果としては、あまり力を掛けずに、すぐにロッドセクション
は抜け始めました。あまりに簡単だったので、グラスファイ
バー越しに短くなっていくオスフェルールに目を疑ったくら
いです。
金槌でロッドの両側のトングを軽く交互にたたいて、ある
程度フェルールが緩んだら、先端側のロッドセクションは
抜き取って、あとは慎重にトングも抜き外せば完了です。
この「万能トング」、もう 2度とお世話になりたくはありませ
んが、このままキープしておくことにしました(笑)。
もう一度言いますが、ロッドに衝撃を与える事には大きな
リスクが伴います。今回、個人的にはこの「万能トング分
離法」は大成功でしたが、もし、お試しになる場合は、充
分過ぎるほど気を付けて、自己責任でお願いします。
※ こうならないように、フェルールワックスの利用をお勧め
します。今回は、前回ロッドを使った後、ロッドを綺麗に
磨いておいてはいたのですが、たまたまワックスは忘れ
ていたようです。まあ、それでもこの状況下では、抜けな
くなったかもしれませんが…(それより、転びそうになって
もロッドの手を離すな、ってか?…苦笑)。

・ 用意したもの
・ 百均の「万能トング」(下記参照ください)
・ マスキングテープ、幅3cmのもの
・ ビニールテープ
・ 金槌
<Stainless Steel Fire Tongs:「万能トング」>
重要なのは、このトングの先端部分の形状です。
(こんな構造の物を探していたのです!)
<作業が終わった後、加工後の万能トングの先端部分>
加工後の画像ですが、この万能トングの先端の特徴は物を
はさむ役割の金属板(幅約2cm)が、それぞれ横方向には
真っすぐで、縦方向には上下対称に波のように加工してあ
るところです。このため、対称の波模様を合わせると円筒に
も似た隙間を作ってくれます。他の焼き肉用とかのトングの
先端は、丸みがかっているので同じような隙間はできません。
「万能トング」の先端から 3つ目のこの「波の隙間」に、次の
手順でロッドを挟んで固定します。
1)まず、トングの内側(両面とも)に幅広のマスキングテー
プを波打った面に合わせて貼り付けます。マスキングテー
プは金属のエッジ部分も折り返してカバーするようにしま
す。
2)トングが開き過ぎないように、元々包装してあるビニー
ルラップはそのままにしておいて、先端から3つ目のトン
グの隙間にロッドをトングに対して垂直に挟みます。ロッ
ドの挟む位置は、バットセクションのフェルールのオス側
すぐ(ロッドジョイントの段差のすぐ下)です。挟んだら、ト
ングの先端をビニールテープでグルグル巻きにします。
3)次に挿入したロッドから 5~6cm 離れた場所にもビニー
ルテープをグルグル巻きにして、トングの弾力性も利用し
つつロッドをしっかり固定します。(こちらのテープの位置
はロッドから離します。ロッドを押しつぶしてしまっては、
元も子もありません。)
こうすることにより、ロッドは波打つトングの隙間に「面」で
固定されつつも、一定の力が入ればマスキングテープによ
り滑るように動かすこともできる状態になります。金属エッ
ジで折り返したマスキングテープは、フェルールのメス側の
エッジもある程度守ってくれる・は・ず・です。
※ フェルールのメス側エッジ破損が一番心配だったので
すが、100円なのにこのトング、意外に精度が高くて、
しっかり垂直に挟みさえすれば、メス側のフェルールエッ
ジにもマスキングテープ越しにある程度密着します。
(さすが、「日本製」とあります!)
さて準備はできました。真実の瞬間です。
金槌で叩くのですが、写真のようにトングに固定したロッド
を床に置きます。左手は軽くトングに添え、誰かにロッドの
グリップ(写真の右側)を抑えておいてもらっても良いでしょ
うし、私のように右足でグリップ側を抑えておいても良いと
思います。
そして、力ができるだけロッドに沿って平行にかかるように
右手の金槌も床を滑らすように使います。トングのロッドに
近い場所(必要に応じて両側)を最初は軽く、様子を見な
がら、徐々に力を入れて叩きます。
結果としては、あまり力を掛けずに、すぐにロッドセクション
は抜け始めました。あまりに簡単だったので、グラスファイ
バー越しに短くなっていくオスフェルールに目を疑ったくら
いです。
金槌でロッドの両側のトングを軽く交互にたたいて、ある
程度フェルールが緩んだら、先端側のロッドセクションは
抜き取って、あとは慎重にトングも抜き外せば完了です。
この「万能トング」、もう 2度とお世話になりたくはありませ
んが、このままキープしておくことにしました(笑)。
もう一度言いますが、ロッドに衝撃を与える事には大きな
リスクが伴います。今回、個人的にはこの「万能トング分
離法」は大成功でしたが、もし、お試しになる場合は、充
分過ぎるほど気を付けて、自己責任でお願いします。
※ こうならないように、フェルールワックスの利用をお勧め
します。今回は、前回ロッドを使った後、ロッドを綺麗に
磨いておいてはいたのですが、たまたまワックスは忘れ
ていたようです。まあ、それでもこの状況下では、抜けな
くなったかもしれませんが…(それより、転びそうになって
もロッドの手を離すな、ってか?…苦笑)。

この記事へのコメント
私もScottを固着させた経験があります。プロショップへ泣きついたところ、固着した片方を私がしっかり保持し、オーナーがもう一方を回転することになりました。その結果雄側も雌側もものの見事に中心近くから裂けるように割れてしまいました。永久保証でしたが、かなり高い輸送料を取られました。この次からは、こちらの記事を参考にさせていただきます。
Posted by Senkei at 2019年08月22日 13:21
> Senkei さん
力が一点に集中するので、回転させるのは絶対にNG だと思います。
今回も、如何に力を分散させるかを重点的に考えました。
「ご参考」ということで、よろしくお願いします。
力が一点に集中するので、回転させるのは絶対にNG だと思います。
今回も、如何に力を分散させるかを重点的に考えました。
「ご参考」ということで、よろしくお願いします。
Posted by jbopper
at 2019年08月22日 14:41

私も固着に悩んだことがあり、以下のブログを参考に同じものを作り上手く外すことができました。
竿の固着を外す裏技
http://gakota.blog98.fc2.com/blog-entry-19.html
ナットを締めていくとジワジワ動き、いつのまにか外れている感じです。おそらく安全確実な方法かと。
竿の固着を外す裏技
http://gakota.blog98.fc2.com/blog-entry-19.html
ナットを締めていくとジワジワ動き、いつのまにか外れている感じです。おそらく安全確実な方法かと。
Posted by 通りすかり at 2019年08月22日 18:26
> 通りすかりさん
有用な情報、ありがとうございます!
こちらの方法なら、ロッドに衝撃を与えなくて良さそうですね!
有用な情報、ありがとうございます!
こちらの方法なら、ロッドに衝撃を与えなくて良さそうですね!
Posted by jbopper
at 2019年08月22日 19:46
