秋川ライフ

＜2019.4.13　シャロムの森、晴 6～11℃、渇水 6℃＞



頂き物のロッドのテスト釣行に選んだのはシャロムの
森。でも、管理人さんによると、現在シャロムの森は
休業中…。というのも、今年は異常気象で稀に見る
ひどい渇水状態で、おそらく釣りにならないということ
だそうです。

無理を言って、調査させていただきました。（笑）

実際に行ってみると、途中の堰堤上とか干上がって
いる場所もあり、本当に釣りになるのか心配です。

上流へ行ってみると何とか水はあるようで、釣りは
できそうですが、渇水で警戒心の高い渓魚たちに
備えて、ティペット先端2フィートほどは７Xにします。

取りあえず今日は、L 沢の堰堤下流から始めます。



手前の流れで魚が走りますが、1投目で釣れました。



さて、堰堤でロッドの感覚を確かめます。
オービス、ヘリオス 3F (フィネス) 8'4" 3番ロッド。

普段のロッドより、ちょっと長いのが不安ですが、
軽量でブレないロッドに慣れるのに時間はかかりま
せん。すぐに感じるのは「スムーズ」なキャストフィー
ル。ブレないせいでしょうか、ターンオーバー性能も
良いようです。シュートの段階で手首からグイっと
押し出すと、それに合わせて、ティペットの先端まで
ラインがターンオーバーして、きちんとフライが飛ん
でいきます。しばしばターゲットより距離が出てしま
うので、ここだけ調整が必要でした。

長さもあまり気になりません。藪沢とかだと問題か
もしれませんが、私の場合、フライを引っ掛けるの
は、短いロッドでも同じですね（汗）。それに、後で
気付いたのですが、ロッドは長い方が良いこともあ
るみたいです。（リーチがあって水面近くの枝葉に
引っ掛けにくい、細かいメンディングもやり易い…
等々。）

そして、このロッド、小渓流で多用する、ほんの少し
だけラインを出した時の普通のキャストも、ロール
キャストも問題ありません。むしろ、ロッドの長さも
相まって、ロールキャストが上手くなったように
感じさせてくれます。

これは、すごく実践的なロッドかもしれません。

さて、堰堤を巻いて、L2 に突入です。



渇水で、こういう流れもゆっくりで、魚が瀬に出ていた
場合、すぐに走らせてしまうので注意が必要です。
ここでは、幸い良いヤマメが出てくれました。



数日前の寒波で雪も降ったみたいで、少し残ってい
ます。



水温が低いので、じっくりフライを見せてあげた方が
良いようです。



日陰の流れで、イワナが出てくれました！

3時間ほど釣り上がって12時半頃、もう1尾追加できた
ところでお昼にします。

休憩後、しばらくして、イワナがメインの上流に移動す
ることにします。

歩きながら、沿道から見下ろすと、良いサイズのヤマメ
達が比較的ゆっくりな流れで定位しているのが見えま
す。でも、よく見ようと少しでも体を動かすと、流れの
中に消えていきます。渇水のせいなのか、シャロムの
渓魚の特性なのか、本当にスプーキーな魚ばかりです。

L4 が始まる橋直前の流れに来ました。



距離を取って、流れのど真ん中にフライをぽとりと
落とすと…



勢いよく、イワナがフライにアタックします！

往々にして、出るのは1発目なので、アキュレシーは
重要ですよね。

そして、スプーキーな魚を釣るには、ステルスが最も
大切なことかもしれません。



岩陰に隠れて投じたフライに出てくれた、今日一番の
ヤマメ。

そして、15時半頃、こちらの流れ…



絶対いると思って、手前の岩の後ろ数メートルから
ポイントというポイントに何度もフライを投じます
が、全く反応はありません。

最後の手段と、フライを左の大岩横の流れに乗せて、
フライが手前の岩の反対側に達して視界から完全に
消えても、そのまま放置…、フライは岩裏を流れて
いるはずです…

この辺かな？
頃合いを見て、合わせを入れると、手応えが！



8寸弱のイワナが釣れました！
（これをステルスと呼ぶかは、微妙ですが…、笑）

この直後の大場所を試してから、16時前には脱渓。

結局、ヤマメ、イワナ共に5尾ずつ釣れて、この状況と
しては充分な釣果でした。渇水で厳しいものの、釣り
人から遠ざかっていた渓魚たちが、調査に協力して
くれたようですね。

今回テストしたロッドは、何といっても釣っていて快適
でした。使いたくなるロッドがまた一つ増えてしまい、
そろそろ本気でロッドの整理を考えなくては…（汗）。


＜帰路、沿道から見えたカモシカ＞

＃＃＃　ビデオ編　＃＃＃