2018年08月18日
なぜ今グラスロッド?
<赤~いロッドを探す工程で、ちょっとかじった
グラスロッドの豆知識と考察です。>
最近グラスロッドブーム(?)が、再燃していると
かいないとか…(ちょっと出遅れ気味?汗)
私のFF歴はたかだか10数年なので、実際の変
遷を体感している訳ではありませんが、フライ
ロッドのマテリアルは、戦後バンブーからファイ
バーグラスに主流が移り、70年代とかはグラス
ロッド全盛の時期もあったようです。しかし、そ
れもすぐにグラファイトロッドに取って代わられ、
今もカーボン・グラファイトが主流だと言えるの
かもしれません。
私個人としては、特に素材にこだわる訳ではあ
りません。釣り人も千差万別、色んな意味で自
分に合った、好きな道具で、好きな釣りを楽し
めば良いと考えています。
でも、グラスロッドブランクを色々見ながらリサー
チしていると、どうもこのブーム、単にレトロ感
覚でグラスロッドを懐かしむリバイバルというだ
けのことではなさそうです。
突然ですが、面白いデータを一昔前のサーフ
ボード制作者たちの掲示板で見つけました。
(サーフボードでもグラスとカーボンの両素材を
使うそうです。)
<記載されていた生データを比率に変換した表>
※ 出典リンクはこちらです。
グラスロッドの豆知識と考察です。>
最近グラスロッドブーム(?)が、再燃していると
かいないとか…(ちょっと出遅れ気味?汗)
私のFF歴はたかだか10数年なので、実際の変
遷を体感している訳ではありませんが、フライ
ロッドのマテリアルは、戦後バンブーからファイ
バーグラスに主流が移り、70年代とかはグラス
ロッド全盛の時期もあったようです。しかし、そ
れもすぐにグラファイトロッドに取って代わられ、
今もカーボン・グラファイトが主流だと言えるの
かもしれません。
私個人としては、特に素材にこだわる訳ではあ
りません。釣り人も千差万別、色んな意味で自
分に合った、好きな道具で、好きな釣りを楽し
めば良いと考えています。
でも、グラスロッドブランクを色々見ながらリサー
チしていると、どうもこのブーム、単にレトロ感
覚でグラスロッドを懐かしむリバイバルというだ
けのことではなさそうです。
突然ですが、面白いデータを一昔前のサーフ
ボード制作者たちの掲示板で見つけました。
(サーフボードでもグラスとカーボンの両素材を
使うそうです。)
<記載されていた生データを比率に変換した表>
※ 出典リンクはこちらです。
こちらは上から、グラスロッド全盛期を築き、今で
も人気のある E-グラス*と呼ばれるファイバーグ
ラス、最近ロッドでも使われているS-グラス*、そ
して、グラファイト素材を比較したテスト結果です。
左から引っ張ってブチ切れるまでの強度、どれ位
の負荷で曲がるかという曲がりにくさ、そして、最
後は、どこまで力をかけて曲げると壊れるかとい
う曲げ強度です。
* EはElectricの略で絶縁特性があるそうです。一方、
SはStrengthで強さ、S2と呼ばれるものは民生用の
より安価なバージョンだそうです。
この数値からグラファイトは、ファイバーグラスに
比べて、引っ張っても壊れにくいが、曲げるとバ
キッと行きやすく、でも、はるかに張りがあって
曲がりにくい素材と言えるようです。
これって、グラファイトロッドの特性に合致してい
て、張りがあって曲がりにくいので、ファストロッ
ドも造れるということになります。
一方、両グラス素材を比べると、ずっとロッド製
造の主流だったE-グラスに対して、最近では
メーカーでも使われている S-グラスは、引っ張っ
ても曲げても壊れにくく、10%ほど曲がりにくい
素材であることが分かります。
つまり、このデータだけを見ると、S-グラスを使っ
てロッドを造ると、E-グラスより強く、強度が高い
分、少ない素材…つまり軽量で、以前より張りが
ある…つまり「ファスト寄り」な、ロッドが造れるこ
とになります。とは言え、S‐グラスもグラファイト
よりずっと曲がりやすいので、明確なアクションの
違いは残ることでしょう。
先日購入したこちらのグラスロッドブランクは、
どちらもS2グラス製で、しかもユニディレクショ
ナル…つまりファイバーを網目状に製造するの
ではなく、ロッドの長さ方向に揃えて製造してい
る、ということです。
より軽くて丈夫で張りがある特性を持つS-グラ
ス…グラスロッドの持つ「重くてスロー」という既
成概念を変え、グラスロッドが見直される一因に
なったのかもしれません。
もちろん、ロッドの特性は素のマテリアル特性だ
けによるものではなく、それぞれのメーカーやビ
ルダーさんの様々な技術やノウハウが集約して
生まれるものだと思います。また、グラスのみな
らず、グラファイトでも時にはバンブーでさえも、
素材や技術は、作り手がこだわり続ける限り、
そして釣り人が欲する限り、常に進化を続けて
いくものなのかもしれません。
<Epicロッド、入魂できたかな?…笑>
も人気のある E-グラス*と呼ばれるファイバーグ
ラス、最近ロッドでも使われているS-グラス*、そ
して、グラファイト素材を比較したテスト結果です。
左から引っ張ってブチ切れるまでの強度、どれ位
の負荷で曲がるかという曲がりにくさ、そして、最
後は、どこまで力をかけて曲げると壊れるかとい
う曲げ強度です。
* EはElectricの略で絶縁特性があるそうです。一方、
SはStrengthで強さ、S2と呼ばれるものは民生用の
より安価なバージョンだそうです。
この数値からグラファイトは、ファイバーグラスに
比べて、引っ張っても壊れにくいが、曲げるとバ
キッと行きやすく、でも、はるかに張りがあって
曲がりにくい素材と言えるようです。
これって、グラファイトロッドの特性に合致してい
て、張りがあって曲がりにくいので、ファストロッ
ドも造れるということになります。
一方、両グラス素材を比べると、ずっとロッド製
造の主流だったE-グラスに対して、最近では
メーカーでも使われている S-グラスは、引っ張っ
ても曲げても壊れにくく、10%ほど曲がりにくい
素材であることが分かります。
つまり、このデータだけを見ると、S-グラスを使っ
てロッドを造ると、E-グラスより強く、強度が高い
分、少ない素材…つまり軽量で、以前より張りが
ある…つまり「ファスト寄り」な、ロッドが造れるこ
とになります。とは言え、S‐グラスもグラファイト
よりずっと曲がりやすいので、明確なアクションの
違いは残ることでしょう。
先日購入したこちらのグラスロッドブランクは、
どちらもS2グラス製で、しかもユニディレクショ
ナル…つまりファイバーを網目状に製造するの
ではなく、ロッドの長さ方向に揃えて製造してい
る、ということです。
より軽くて丈夫で張りがある特性を持つS-グラ
ス…グラスロッドの持つ「重くてスロー」という既
成概念を変え、グラスロッドが見直される一因に
なったのかもしれません。
もちろん、ロッドの特性は素のマテリアル特性だ
けによるものではなく、それぞれのメーカーやビ
ルダーさんの様々な技術やノウハウが集約して
生まれるものだと思います。また、グラスのみな
らず、グラファイトでも時にはバンブーでさえも、
素材や技術は、作り手がこだわり続ける限り、
そして釣り人が欲する限り、常に進化を続けて
いくものなのかもしれません。
<Epicロッド、入魂できたかな?…笑>
この記事へのコメント
私も、気が付けばグラスロッド4本もありました。
グラファイトより、楽しいし、バンブーほど神経質にならなくて良い。
最近、グラスの出番多いです。
お気に入りは、ダイヤモンドバックの7ft3番です。
グラファイトより、楽しいし、バンブーほど神経質にならなくて良い。
最近、グラスの出番多いです。
お気に入りは、ダイヤモンドバックの7ft3番です。
Posted by maccom1 at 2018年08月18日 16:12
> maccom1 さん
コメント、ありがとうございます!
気が付けば4本…状況良く分かります…(笑)。
気を遣わずに自由に、でもちょっとスローダウンして
釣りを楽しめるのが、グラスロッドかもしれませんね。
コメント、ありがとうございます!
気が付けば4本…状況良く分かります…(笑)。
気を遣わずに自由に、でもちょっとスローダウンして
釣りを楽しめるのが、グラスロッドかもしれませんね。
Posted by jbopper at 2018年08月18日 22:51