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2012年07月10日

釣り上がり用ロイヤル・オーストリッチ

ロイヤル・オーストリッチ

昨シーズン創ったオリジナルフライ、「ロイヤル・オーストリッチ(R・O)」

ボディはオーストリッチハールとエキストラファインワイヤの逆巻き
リビング。ソラックスには、夏の定番、ピーコックハールを擁し、
そんなゴージャスなボディを、しっかりと支えて浮かせるように
コックハックルとカーフテイルのウィングを備えます。

そう、このフライは、とってもテレストリアルな雰囲気。
そして、昨シーズンからテストを重ね、釣果実績もばっちり。
これから夏場に大活躍すること間違いなし!
既に私は、この時期のパイロットフライとして使っています。

ただし、釣り上がり用には、オリジナルバージョンからちょっと変更を
加えたりしています。

ヒットフライ:ロイヤル・オーストリッチ
<先日のヤマメ、実はクチビル皮一枚だったのね…!>

釣り上り用チューニングの話の前に、ちょっとこのフライについて…
このフライを使っていて気付いたのは、その特徴的な浮き方です。

ロイヤル・オーストリッチ:浮き方1

テール材も付いているのですが、実際には水に馴染んだオーストリッチの
ボディが水を含むとその重みで、フライの「お尻」の方が半沈み状態になり
ます。

お尻部分が半沈みしている感じから、このフライはフローティングニンフと
考えることもできるかもしれません。沈んだお尻でユラユラなびくオースト
リッチハールはニンフのエラのようで、魚を誘ってくれるのかもしれません。

※ ちなみのこのフライのパラシュートバージョンを作るとしたら、
  同じ効果を得るためにイ〇イイワナやピーコックパラに使われる
  ようなフックシャンクに湾曲があって、ゲイプ側が水面下に沈む
  ようなフックが良いかもしれません。(実際、試作もしてますが…)

そして、R・Oのこの半沈み状態を絶妙に支えてくれているのが、実はカー
フテールでできたV字型ウィングなのです。斜めに沈みかけたフライは
V字型ウィングでうまく水面に引っ掛かって、その浮力を保つのです。
実際、釣りをしている時に、このV字がはっきり見えることもあり、時に
フライの向いている方向すら判っちゃいます。

ロイヤル・オーストリッチ:浮き方2

このV字型ウィングに支えられた半沈み特性を考慮して、最近私が
釣り上がり用のパイロットフライとして巻いているR・Oは若干チュー
ンアップされています。

1) フックはもう少し細軸なものを利用。
 ロングシャンク気味なオリジナル版の「Maruto d24BL #14」は
 お尻のアッピールには捨てがたいのですが、しばらく釣っていると
 沈みがち。そこで、もう少し細軸の「Maruto d04BL #14」を釣り
 上がり用には使ってみました。

2) カーフテールの代わりにカーフボディヘアを利用
 カーフテールより繊維が短く細く、より小さなフライに適したカーフボディ
 ヘアを使うようにしました。これにより下の調整がやり易くなりました。
 カーフボディヘアにしたことによる浮力の違いは特に感じていません。
 ちなみに、カーフテールもカーフボディヘアもペースト状のフロータントが
 よく効きます。(例えば、ドライマジックがお薦め。)

3) ウィング材を増量
 以前は、ウィング材をパラッと少なめに付けていたのですが、釣り上が
 り用には、V字型ウィングの水面との引っ掛かりと視認性を考慮して、
 ウィング材を以前より多目に付けるようにしました。増量しても、釣果に
 影響はないようで、フライのシルエットとしても問題なしと感じています。
 (羽アリのウィングとかに見えないこともありませんしね…。笑)

ロイヤル・釣り上がり用オーストリッチ
 <これはちょっと多すぎ?でも釣り上がりには良く浮いて好都合。>

4) V字型ウィングの角度調整
 当初は、V字型ウィングが、フックシャンクに対して垂直になるように
 タイイングしていましたが、フライがどうせ斜めに浮くので、ウィング自
 体も敢えて多少前のめりになるような角度で巻いています。

釣り上がり用ロイヤル・オーストリッチ

こうして、絶え間ぬ努力を重ねて、創作フライは進化していくのです!
 …って、偉そうなことを言っていますね。(爆)

っていうか、実際に、こうしてフライデザインを調整しながら、用途に
応じてカスタマイズしてみたり、そして、それを実釣で試す工程も
楽しくて、また、釣りに行く言い訳にもなったりして…(笑)

このフライ、まだまだ進化するかも!

※ 2014年には、ウィングのカーフテイルをエアロドライウィング
 (白・ファイン)に変更しました(写真はこちら)。




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この記事へのコメント
こんばんは。

スゴイ!進化する創作フライ!
でもやっぱ、フライの楽しみってこういう部分も大きいですよねぇ~。ワタシも同感です。
「イイカンジに巻けたから、渓で試さなくちゃ ♪」
・・そういうことしてる釣りバカはここにもいますよ(笑)。
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2012年07月10日 21:54
> oko-rocksさん
ありがとうございます。そうですよね!
フライフィッシングは、自分の感性から生まれるフライと渓魚たちとの
勝負という見方もあるはずです。
鳥の羽や獣毛からできたフライに、あの美しい渓魚たちが反応するなんて
感動モノですよね!
Posted by jbopperjbopper at 2012年07月10日 23:11
こんばんは!

jbopperさんのオリジナルフライは
どれも美味しそう。
さらなる進化で渓魚を誘惑しましょう~♪

私は少ないマテリアルで簡単に巻け
釣れる創作フライを目指して見るかな(笑)
Posted by ヨシ at 2012年07月11日 00:05
こんにちは

自信を持って使えるFLYは素晴らしい~
改良を重ねての釣れるFLYですね!
パラばかりの私も真似て見ようかと・・・

では又。
Posted by TATA GP at 2012年07月11日 07:43
> ヨシさん
色々試すのが楽しくて、渓魚も釣れてくれれば最高です。
もちろん釣れることが第1ですが、耐久性や巻き易さも重要な要素だと思います。

> TATA GPさん
このフライの場合、管釣りでのテスト釣行とかもしてますし、
自信というか、信じて使い続けて、実績あるパターンになりました。
私も、パラシュートフライも使っていますよ!
Posted by jbopperjbopper at 2012年07月11日 18:44
 素晴らしい!(^^)!
これなら テレスト系もOKなフライですネ^^
Posted by キョン(^^ゞキョン(^^ゞ at 2012年07月11日 20:27
お~!!
ROの改良版ですね♪

良い感じでアブドメンが沈んでおります。

イワナ、ヤマメ、虹鱒全ての渓魚に効きそうなフライです。

早速、参考にさせて頂きます(^^;
Posted by どんまいアングラー at 2012年07月11日 21:57
> キョン(^^ゞさん
まさに夏のフライですよ。
アントにも見えるし、フローティングニンフにも見えるし…?
最近、これで結構釣れてます。

> どんまいアングラーさん
この半沈み加減を常に保てれば、このフライは効くようです。
ご参考になれば、なによりです!
Posted by jbopperjbopper at 2012年07月11日 23:03
 
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    コメント(8)