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2013年06月10日

蜘蛛の巣のネバネバ糸の実験結果

シーソーの手摺りで実験

なんか、賑々しく実験を設計してみたのですが、結果は惨憺たるものでした…(汗)

上の写真にあるようにシーソーの手摺りの間に渡したタイイング用のファイン
ワイヤーを蜘蛛の巣の糸に見立てて、まずは、それに食用酢を片栗粉で溶いた
ネバネバ液をべたべたに付け、そのワイヤーにティペットが絡まるように、
ちょっと離れた場所からキャスティングしました。

最初はなかなかティペットがファインワイヤーに上手く絡んでくれません。
まあ、だんだん慣れてきて絡み始めたのですが、ティペットは全然切れません…

挙句の果ては、ティペットではなくて、ファインワイヤーの方が切れる始末!(汗)

そして、トロトロ酢あんかけの付いたティペットを試しに引っ張ってみて、さらに
ビックリ!結構思いっきり引っ張っても、切れません!

何度か酢入りのあんかけで実験を繰り返しましたが、この実験、根本的に
何かが間違っていたようです?!(爆)

週末の午後、シーソーのそばでロッドを振る変なオジサンは、実験の途中で
渋々お家に帰りましたとさ…。
ただ、これで終わってしまっては、釣り馬〇の名が廃ります。

実験用トロトロあんかけ

お酢が入ったあんかけ(左)と、入っていないあんかけ(右)があるので、それらに
ティペットを浸して強度テストをすることにしました。

シーソー実験のために用意していた「5X + 6X + 7X」に接続されていたティペットが
あったので、それらを切り刻んで結び直し、「5X + 6X + 5X」と「7X + 6X + 7X」の
10本のティペットに組みなおしました。

そして、片方の結び目のそばにマジックで印をつけてから、ティペットの結び目を
それぞれのあんかけに3分程浸してから、左右から引っ張って、どちらの結び目が
切れるかを検証してみました。

その結果が下の表になります。

引っ張りテストの結果
※ V(Vinegar)は酢入りあんかけに、W(Water)は酢なしあんかけに浸した
  結び目が切れたことを示します。

表で分かるように「5X + 6X + 5X」の場合は、Vのほうが切れやすかったように
見えますが、「7X + 6X + 7X」ではほぼ同じです。圧倒的な差が出ない限り、
この回数のテストだけではたぶん統計的には違いがあるとは言えないでしょう。

つまり、酢入りあんかけと酢なしあんかけでは、ティペットに及ぼす影響には
違いがないという結果になりました。


ここで、ふと気が付いて、キッチンからもう一度食用酢を持ってきて、ティペットの
結び目をお酢の原液で浸して引っ張ってみると…

そもそも、お酢で結び目を浸しても、結び目の強度には関係ないみたいです!
(少なくとも、ティペットが溶けたり結び目がスッと取れたりすることはありません
でした。)

…って、ここで自分の馬鹿さ加減に気が付きます。(汗)

つまり、この実験、反対の順番でやっておくべきだったということです。
まずは、お酢がティペットの結び目に影響を与えることを確認した上で、蜘蛛の
巣に絡むシミュレーションを行うべきでした…(トホホホ…)

※ 結果に期待されていた皆さま、お騒がせして本当にすいませんでした。orz

今回は残念ながら、

「 蜘蛛の巣の横糸についた酸性のネバネバ物質がナイロンを溶かしてしまう。
 もしくは、ネバネバがティペットのつなぎ目に入ると、それを溶かして、ラインを
 引っ張るとスルッと抜けてしまう、もしくは蜘蛛の種類によっては、ティペット自
 体を溶かして切ってしまう」

という「仮説」は、検証されませんでした。



…でも、ちょっと待てよ…

 水溶き片栗粉って、糊みたいなものですよね?
 ひょっとして、水溶き片栗粉がティペットの結び目を守っていたのかも…
 これは、ひょっとして実験の価値があるかも…(って、またかよ!笑)




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この記事へのコメント
非常に興味あるテーマですけど、ずいぶんややこしいやり方してるなと思いました、
実験はシンプルで条件の比較がしやすい方法が必要ですね、
実際にキャストすると他の要素が関係してきて結果を評価し難いです、
秤を使って切れる力を数値で比較するとわかりやすいと思います。

もし結束強度増強剤を開発できればかなりもうかるかもね。
Posted by CREEK WALKERS at 2013年06月10日 08:51
良かったね、公園で不審者として通報されなくて。(笑)

疑問に思ったことを即実行するその姿勢に脱毛・・・いや、脱帽だすよ!
Posted by the-kingfisher at 2013年06月10日 18:49
こんばんは!ご無沙汰しています。
 なかなか興味あるテストでしたが、仮説が成立するような結果が出ず残念ですね。
 蜘蛛の巣でティペットが切れる話でこんな話を何かで読んだ記憶があります。 それは、蜘蛛の糸の径は非常に細く、その径の引っ張り強度としては最強のランクに入る。そのためティペットの分子の隙間に入り込んで切断してしてしまうのではないかとの説だったと記憶しています。
 こちらも実験お願いいたします(笑)。
Posted by yuzupapa223 at 2013年06月10日 18:53
こんばんは。

実験お疲れ様です、クモの糸がティペットに影響を与える事は証明できませんでしたか、クモの糸が何か影響してる事は間違いないですがね。
Posted by 山おやじ at 2013年06月10日 20:12
こんばんは

いや~さすがの探求心ですね。
お酢を使っての実験とは
さすがのアイデアマンですね!

これ、私の推察ですが、
酸性度も重要でしょうけど、
物質が変わって効果が変わってしまったというのもあるんじゃないですかね~??

それか、メーカーも素材改良で
酸に強くなってるとか!?

例えば、結ぶ時に濡らす唾液と酸が反応して・・・とか、
フロータントと反応して・・・とか

本題とはズレますけど、
リキッドタイプのフロータントって、有機溶剤ですよね?
これって、フライのような細糸に絶対影響ありますよね?
プラスチックとか溶かすじゃないですか?
Posted by SAGE愛好会 at 2013年06月10日 20:19
> CREEK WALKERSさん
確かに考えすぎて、実験を複雑にし過ぎていたようです。
まあ、素人の浅はかさ…でも、好奇心と探求心が新しい
発明を生み出すかも?(笑)

> the-kingfisherさん
この公園では以前からキャスティング練習とかもしているので
たぶん、ご近所の皆さんは慣れているかも?(汗)
今回は残念な結果でしたが、行動することに意義があるかな?(笑)

> yuzupapa223さん
確かに蜘蛛の糸の強度も関係しているのかもしれません。
自然が作り出すマテリアルは不思議なことを起こして
我々釣り人をも悩ませます…

> 山おやじさん
少なくとも私が行っている渓での蜘蛛の巣の問題は否めません。
蜘蛛の巣の下には結構魚がいるので、何とかしたいんですよね…

> SAGE愛好会さん
確かにメーカーさんも素材の研究をしているのでしょうから
ティペットの強度は色んな形で改良されているでしょうね。
いっしょに良く使われるフロータントの影響についても
同様だと思うのですが、どうですかね?
Posted by jbopper at 2013年06月10日 22:27
結果はともあれ、研究熱心さには脱帽です。
確かに蜘蛛の巣マジックはありますが、
ここ近年激減した気がするのは私だけかな?
Posted by KIFKIF at 2013年06月11日 13:32
> KIFさん
ありがとうございます。
少なくとも私のHR近辺では、相変わらず蜘蛛の巣が
多くて苦労してます…(汗)
Posted by jbopper at 2013年06月11日 23:33
う~む

多くの人が体験しているのに、再現が難しいようですね。
でも酸の影響を即座に受けることが無いことがわかりました。
貴重な実験だと思います。
Posted by release-windknotrelease-windknot at 2013年06月12日 20:23
> release-windknotさん
評価いただきありがとうございます。
蜘蛛の巣の問題、どうも酸とは限らないという結果が出ました。
蜘蛛の糸自体も特殊ですし、あのネバネバには他の何かが
あるのでしょうね…
Posted by jbopper at 2013年06月12日 23:47
こんばんは。

興味ある記事をありがとうございます。

釣りと同じで、「なぜ?」は気になりますよね。

だんだんクモの巣が増える時期になってきましたね。
Posted by ボ・ロバンボ・ロバン at 2013年06月18日 22:10
> ボ・ロバンさん
蜘蛛の巣は先行者がいない証かも知れませんが、反面トラブルの
元でもあります。
「なぜ?」が判れば、ひょっとして対策も導き出せるかと思ったのですが、
今回はそうは行きませんでした。また、出直します。(汗)
Posted by jbopper at 2013年06月19日 19:29
「ティペット 蜘蛛の糸 切れる」の検索からここに辿り着きました。とても面白い実験ですね。

私は養沢川に良く行くのですが、原因不明のティペット切れを毎回経験しており、私も恐らく原因は蜘蛛の横糸であると確信しております。切れた部分は何かの物質に侵されたようにザラザラとしており、少し引っ張っただけでブツッと切れてしまいます。

狙った川の流れの中から魚がフライに食い付き「よし!やっぱり出た!」と思って合わせた時に手応えなくスルッと抜けてしまい、回収したティペットを見るとフライが付いていない…。魚を逃したガッカリさと魚の口にフライとティペットを残してしまった罪悪感で、暫し戦意喪失に陥ってしまいますよね。

その対策として、最近は5投に1回くらいティペットを端から端まで濡らした親指と人差し指で挟み滑らせて、絡んだ蜘蛛の横糸を取るようにしてい ます。これでティペット切れが激減しました。

蜘蛛の横糸がティペットを侵すのには「時間」が関連しているのだと思います。ティペットが蜘蛛の糸に触れた瞬間刃物に触ったように切れるという人も中にはいますが、おそらく化学変化を起こして切れているのではないかというのが私の見立てです。化学変化を起こすには「時間」が必要です。実験で足りなかったものの一つはこの時間ではないかと思います。

もう一つはティペットが化学変化で切れているとすると、蜘蛛の横糸の成分です。酢はPh的には蜘蛛の糸に近いものの、恐らく分子構造的に酢とは違う何かがあるのではないかと思います。

蜘蛛の横糸のみを採取し、ティペットを浸してみると本当のところが分かるのかもしれませんね。
Posted by けんちゃん at 2019年06月02日 06:16
文末、「Ph」ではなく「pH」ですね。失礼しました。

あと、何故かティペットが7Xよりも6Xの方が蜘蛛の糸で切れやすい気がするのですが、単なる気のせいでしょうか?
Posted by けんちゃん at 2019年06月02日 10:59
> けんちゃんさん
今年も、渓で蜘蛛の巣が気になる季節になりましたね。
ティペットを濡れた指で滑らせるルーチンは、蜘蛛の糸成分を
除去するだけでなく、常にティペットを最適の状態に保つためにも
有効かもしれませんね。ヒントの書き込みありがとうございました!
Posted by jbopperjbopper at 2019年06月02日 12:44
 
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蜘蛛の巣のネバネバ糸の実験結果
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