<テストで行ってきた 「浅川国際鱒釣り場」>
沈める釣りのインジケーターについては、このブログにも結構な数の
過去記事がありますが、直近では、2年近く前にフォーム材インジケー
ターを使った実験までやりました。(その記事は
こちら、過去記事リス
トは
こちらです。)
その時にも触れたのですが、色々試してきて、結局管釣り用に一番
使ってきたのが、こちらのインジケーターです。
<フォーム製フロートインジケーター(2021年2月撮影)>
単に裏のシールを剥がして、ティペットを挟んで貼り合わせるだけです。
外資系企業の現役時代には米国本社出張の度にホテルのそばにある
オービスショップに立ち寄って購入していたのですが、ついに在庫は底
を付こうとしています。国内では同じものが見つからず、海外通販では
送料の方が高く付き、代替品を探している状態が続いています。
なぜ、こちらのインジケーターを好むのかを考察してみると…
1)浮力:厚みのあるフォーム材で、抜群の浮力があります。12番~18
番くらいのニンフだと、ビーズヘッドや練オモリを着けても、一個丸々で
は、浮力があり過ぎるので、半分に切ってちょうど良い浮力となります。
2)扱いやすさ:ティペットを挟んで貼り付けるだけで、一度付けたら、
付けっぱなしで使える簡易さがあります。他のフォーム系インジケー
ターより浮力の継続性も良いです。繊維系のインジケーターと比べ
ても、浮力を保つためのケアが不要なところはプラスです。移動はさ
せない方が良い(移動させると付きが悪くなります)ですが、できない
こともありません。
3)キャスティングのしやすさ;自重も軽いですが、インジケーター分の
長さでティペットを挟むので、ラインとの一体感ができて、キャスティ
ングがしやすいように感じます。
4)ライントラブルの少なさ:キャスティングがしやすいということはライ
ントラブルも減ります。ティペット上の一点でぶら下げるタイプのイン
ジケーターだとティペットにグルグル巻きになったりする頻度が増え
るように感じます。一点付けタイプのインジケーターはたくさん自作し
てきたのですが、この違いのせいなのか、フォーム材を面で貼り付け
るタイプのインジケーターを好むようになりました。
5)コスト:確か6個入りで約500円でした。少し高めですが、半分に切っ
て使うことが多いので許容範囲でしょうか。ただし、使い捨てで、再利
用ができないので、コストに関しては微妙ですね。
釣具店やFF通販サイト等で色々探したり、フォーム材等を使って自作
したりしていますが、中々思い通りの代替品が見つかりません。前回の
記事にもあったフォーム材の自作インジケーターは、素材の厚みが1.5
mmちょっとで、浮力を得るためには全体の面積が大きく必要で、使い
勝手が満足いくレベルではありません。(ティムコのハイフロートとちょっ
と似ているかもしれません。)
上記のポイントを考慮しつつ、今回は、こんな素材を使って再度自作し
てみました。
どこの釣具店でも安価で売っているシモリと百均の両面テープです。
作り方は、至って単純です。
1)カッターでシモリを真っ二つに切って、2)両面テープを長めに切り、
粘着面を上にしてマスキングテープで作業台に留めて、シモリの中の
ラインを通す部分が平行になるように並べて貼りつけ、3)最後はシモ
リの形に合わせてカッターで切り取ります。この時、隣り合わせの半分
に切ったシモリは切り離しません。
作り方は単純なのですが、ひとつ難点を言えば、シモリをふたつにカッ
トするのが結構大変な作業です。2つのメーカーの物を試してみました
が、どちらもサクッと切れる訳でなく、手を切らないように作業台に固定
しながら、時間を掛けて慎重に作業しなければなりません。量産するに
はちょっと大変かもしれません。
<上に見える流線形シモリは、別メーカーの一回り大きな3号です>
ということで、試作した球形4号と流線形4号(最初の素材写真の物)、
そして、別メーカーの黄色の流線形3号の3種類の試作インジケーター
を持って、浅川国際鱒釣り場に行ってきました。
<浅川国際鱒釣り場では、子猫たちが待っていました…>
4時間コースで、41尾のニジマス(塩焼きサイズメインでアルビノ2尾
を含む)が釣れましたが、3種類のインジケーターの中で、黄色の流
線形3号が一番良好でした。
どれも浮力的には問題ありませんでしたが、流線形4号はちょっと物
足りない感じでした。(球形の方が流線形より容積があるようです。)
扱いやすさやキャスティングには特に問題は感じませんでした。ただ
し、シモリ自体に多少の「塊感」があるので、フォーム材のものよりは
水面に落ちる時のインパクトは強いかとは思います。
また、元のシモリの穴の跡に沿って、ティペットを貼り付けたせいかイ
ンジケーターを移動することも可能で、移動後も割とちゃんと固定でき
ました。
難を言えば、インジケーターを外すのにたいへん苦労しました。両面
テープはインジケーターからは割と簡単に剝がれるのですが、インジ
ケーターだけを取ってしまうと、テープだけが残り、固着したまま板状
にティペットに貼り付いていて取りにくい状態になっていました。外す
時は、インジケーターを移動する時の様に、全体をスライドさせて外
す必要があるようです。実釣では、今回のテストの様に頻繁に外すこ
とはあまりないとは思いますが、ティペットを切って外すことになると
ちょっと面倒かもしれません。
さて、黄色の流線形3号が良かったのは、その素材によるものです。
<使用後回収したシモリインジケーター>
最初の写真にもあった球形と流線形4号のシモリは、元の素材が粗い
ようで、使い続けていると塗装が剥げ、ついにはシモリ自体が割れて
しまいました。(半欠けの赤いのがそれで、壊れた半分は捨てました。)
一方、黄色の3号の流線形シモリ(別メーカー製)は、若干の塗装剥げ
はありましたが、塗装の乗りも割としっかりしていて、内部素材もしっか
り詰まった硬い感じなので、綺麗に拭いて、もう一度両面テープを貼り
直せば、再利用が可能なことが判りました。
<リサイクルしたシモリインジケーター>
ただ、どこのメーカーだったか覚えていません…(汗)。
今後、色々物色してみますが、他でも試してみたいことがあるので、
この探求はまだまだ続きます…。
<鱒を狙っていたのは、猫だけではなかったかな?>
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