季節の流れとフライセレクション
<夏の定番、テレストリアル系フライ(ロイヤルオーストリッチ)>
人それぞれ季節感を感じるものってあると思うのですが、シーズ
ンを通してフライフィッシングをする人にとっては、季節の流れと
ともに変わるヒットフライパターンは、そんなアイテムなのかもし
れません。
※ 釣行が非常に少なくなり、あまり季節感を感じられない渓流シーズンが
続きますが、行けた時には、ああこのフライの季節になったのだと、逆に
驚かされるばかりです。
シーズン初めのクロカワゲラを意識したフライ、春が進めばメイフ
ライ・パターン、夏になればテレストリアル系など、渓の生態系の
移り変わりを捉えて工夫したフライで釣れれば、満足感も高まるの
ではないでしょうか。
ただ、そんなに凝らずにシンプルなパラシュートフライでも、シーズ
ンを通して釣果を得ることは可能です。この場合、季節感を保つの
は、フライのサイズなのではと考えています。
実際、私が最も信頼を寄せるダークオリーブ色のパラシュートフラ
イは、私のドライフライボックスの真ん中に鎮座しています。
<フライボックス真ん中の列のパラシュートフライ>
釣りにこれで決まりという法則はないとは思いますが、ざっくりと
私が感じるサイズ感は、シーズンが進むとともにフライサイズが
大きくなっていくというものです。
<サイズ別パラフライ:左から12、14、16番フックです>
私のホームリバーでは、だいたいこの3サイズでシーズンを乗り
切りますが、3月~4月初旬は16番(またはそれ以下)、4月~6
月初旬は14番、そして、6月中旬以降は12番で反応を得られる
ように思います。
<左:夏~秋向けの長ハックル、テイルなしのパターン>
夏から秋にかけては、12番でも長~いハックルで巻いたり、「ひげ
パラ」などの派生形のパラシュートフライを使ったりすることもあり
ます。
パラシュートフライは、何の虫にも見えてしまい、視認性も良く、水
面をしっかりつかむように浮くので扱いもとても楽で、ひょっとしたら
これだけでも釣りになるのかも?などとついつい思ってしまいます。
でも、そう簡単には済まないのが自然相手の釣り。全く反応がない
日もありますので、色のバリエーション(私はダークオリーブの他に
アダムスとクリーム)や、半沈み系やウィングがあるものなど、他の
ドライパターンも用意して、いつの間にか、フライボックスの数が増
えてしまうんですよね(汗)。
<パラシュートフライ#12で釣れた夏ヤマメ>
※ この記事を書いている時点で、2回目のワクチン接種から約20時間が経ちま
した。幸い、今のところ軽い倦怠感があるだけで特に発熱もなく、連休はこの
ままおとなしく過ごす予定です。
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