※ この記事の内容は、あくまでも私の個人的な見解ですので、
FFの先輩の方達から見れば、拙い内容かもしれません。
あくまで参考として、ご覧いただければ幸いです。
自己流で始めた私のフライキャスティングですが、以前
レッスンを受けたこともあり、お陰様で、まあまあ実釣で
は問題ないレベルにあるとは思っています。ただ、まだま
だ問題点はありますし、また、年を考慮しても、より楽に、
より自然にキャスティングができるようにと、様々な情報
に対してオープンで、常に学ぶ姿勢を保つようにと心掛
けています。
自分の釣行やキャスティング練習のビデオを見ていて気
付いた私の欠点のひとつは、バックキャスト時のストップ
角度の甘さでした。目の前で起こるフォワードキャストの
ストップは割とちゃんとできているようなのですが、バック
キャスト時のロッドのストップ角度が自分で思っているより
ずっと後ろに倒れ込んでしまっていることが、多々ありまし
た。
そこで、ここ半年くらい取り組んでいるのが、グリップの変
更です。
下の写真の左端のグリップはいわゆるサム・オン・トップ
と言われるグリップです。親指をリールの反対側、グリッ
プの真上に置くことで、親指が向いている方向がラインの
進行方向になるという、とても分かりやすいグリップです。
多くの方が、こちらを使っているかと思います。(この他に
渓流では、人差し指を上に置いてキャスティングする方も
多いかもしれません。)
写真右端はVグリップです。こちらは、腕の骨格的にも
一番自然に振れるような気がして、私はフライフィッシン
グを始めた時から、ずっとこのグリップでキャスティング
をしてきました。(多くのトーナメントキャスターが、このグ
リップを使っていることは後から知りました。)
そして、半年くらい前から使っている握り方が、親指を閉じ
るようにしたVグリップです(真ん中の写真、クローズド・V
グリップと呼ぶことにしましょう)。
<クローズド・Vグリップの握り方>
ゴルフのグリップにも良く似た握り方ですが、Vグリップで
握った親指を内側に移動して、人差し指とくっつけるように
しました。当然、サム・オン・トップとは違い、親指はグリッ
プの中心線の左側からグリップを抑えるような位置にあり、
手の甲は斜め後ろを向いています。キャスティング・モー
ションは、金槌を振る時のように自然に前後に振るだけで、
ロッドを軽く握っておいて、フォワードキャストでは中指か
ら小指に掛けて、バックキャストでは親指と人差し指で、
キュッと力を掛けるとロッドを鋭くストップすることができま
す。
こちらは、バックキャスト時のグリップとロッドの関係を示し
た写真ですが、Vグリップでは手の平から親指と人差し指
の間に掛けて深く入っていたコルクグリップが、クローズド
Vグリップでは、親指を閉じたことで、そこまで入り込まなく
なりました。(小さな違いに見えますが、長いロッドではこの
違いが、大きなものになることはご存知でしょう。)
この変更により、これまで慣れ親しんだキャスティングモー
ションをほとんど変えずに、バックキャスト時のストップ角
度のコントロールがより繊細にできるようになったと感じて
います。まだまだ不完全な私のフライキャスティングですが、
ひとつの問題点の解決策は見えたような気がしています。