車のダウンサイジングを考える…

jbopper

2021年03月20日 21:55



3月に入り、相棒(フォレスター Advance)の定期点検(30ヶ月
目)で SUBARUディーラーに行ったのですが、その際、

 「何か気になる点はありませんか?」

と、担当者に聞かれました。

 『う~ん…』(心のつぶやき)

実は、ここ数ヶ月、ずっと気になっていたことがありました。

別に車が悪いわけではありません。でも、2トン近くもある大き
な車にほとんど一人で乗り、しかも遠征(高速・郊外走行)が
ほとんどなくなったことや寒くなったこともあり、燃費も10キロ
そこそこで心苦しい気がしていたのです。(ちなみに過去2年
半の通算燃費は、満タン法で 13.09km/ℓ です。)

子供たちが小さかった頃や、亡き母が元気だったころは、よく
家族みんなでドライブしたものです。しかし、最近は、時々妻
か息子ひとりだけを乗せてドライバーを務めることはあっても、
週に 2、3回お手伝いしている地元の施設への往復も含めて、
ほぼほぼ私ひとりで出かけます。(釣りに行くとしても、ソロば
かりですしね。)

それでも、今の車、大好きです。
何が良いのかと言うと…

・ SUBARUが長年培ってきた信頼の安全性能
・ 山道に入っても全く怖くない四駆の走破性
・ オートクルーズやレーンキープなども含めた運転支援機能
・ 視野の開けた解放感とゆったりとした乗り心地



この車は私の釣りの相棒として最高だと感じていますし、何と
言うか、「所有している喜び」を感じさせてくれる存在なのです。

でも、昨今、エコが叫ばれる中、後ろめたさは拭えません。

もっとコンパクトでずっと燃費が良くて、今私が感じている良い
点をそこそこカバーしている車があれば、9月の最初の車検前、
下取りが有利なうちに乗り換えるのも「あり」なのではないか?

点検中、ディーラーで担当者と話しつつ、新型レヴォーグの試
乗をしたり、最新のXVの見積もりまで出してもらいましたが、
残念ながら、少なくとも今のSUBARUには、私が求めている
ダウンサイジングの対象となり得る車はないようです。
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昨今ネットには、車情報はいくらでもあります。メーカーサイト、
関連メディアやコミュニティサイトはもちろんのこと、YouTube
で内外装や試乗の様子とかを確かめることさえできます。

最初は、直感的に「ROCKY みたいな車」と考えて調べていく
うちに、私が探しているのは、いわゆる「コンパクトSUV」だと
気付きました。実はこのセグメント、今結構流行っていて、最
近各メーカーから新型車が続々と発売されているみたいです。

そして、これは候補入りかな?という車に絞って、私が感じて
いる注目点だけを項目としてピックアップして、数値を含めた
比較表を作ってみました。

・ サイズは特に全長と最低地上高に注目
 (全長は、4m前後をターゲット)
・ 四駆であることも重視
・ 動力方式は燃費優先、必然的にハイブリッドに注目
 (燃費は 最低 20km/L(WLTCモード)がターゲット)
・ 安全機能、運転支援、その他今の車で気に入っているオプ
 ションはリストアップして、〇、✕を付けます
・ 車種の対象グレードのベースプライス



候補車リストは 9車ほどで、こちらは、その一部となります。

※ 全部のリストを見たい方は、こちら を参照ください。
  なお、私の調査不足や記載ミスなどあるかもしれません。
  予めご了承ください。また、各車種にご興味のある方は
  ご自分で再確認いただけますよう、お願いします。
  <このリストの不備による責任は負いかねます。>


項目を絞ってリスト化して表にまとめることで、自分にとって
の重要な要素が明確になり、また、様々な車種のグレード、
スペック、オプションなどの確認・比較がしやすくなりました。

こうして、車種とグレードの候補を絞り込めたので、一番燃
費が良かった2車種を実際に確かめに行ってみることにしま
した。事前に試乗車と時間を確認してから、感染対策の指示
に従い、ホンダとトヨタの販売店を訪問しました。、試乗した
上で、下取りを含めた見積もりも出してもらいました。

※ Rocky(トヨタではライズ) については、ご覧の通り、リスト
  作成中に機能・装備の制限が判りました。オフロード性能
  はすごく良さそうなのですが、特に燃費の兼ね合いで、わ
  ざわざ試乗する必要なしと判断しました。

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正直なところ、ホンダのフィットクロスターにはがっかりでした。
乗った瞬間に、心の中で「ちゃっちぃ…」と唸ってしまいました。
内装全体は良く言えばシンプル、でも、質感があまりにも…。
走りはスムーズでまあまあ良かったし、燃費もばっちり。安全
装備や運転支援機能も大丈夫そうです。ただ、乗ってみて、
「これ、欲しい!」とは思えませんでした。コンパクトSUVなの
だからこれくらいで充分でしょう、と作られた車のように感じて
しまいました。(あくまで個人の感想ですので、ご容赦ください。
リュクスというグレードの方が質感はずっ~と良かったのです
が、残念ながら対象外です…泣。)

反対にヤリスクロスには、やられてしまいました。(試乗車は
ハイブリッド2WD/Zグレードしかありませんでした。)乗った瞬
間に「これ、良いかも?!」と感じました。電動シートで着座位
置を合わせて座り込むと、視界は良好。スタートボタンを押す
と大きな液晶にメーター類が整然と並び、フロントガラスには、
なんと HUD(ヘッドアップディスプレイ:運転席前のフロントガ
ラスに情報を映すあれです)まで表示されます!

走ってみた感覚は自然で充分な余力も感じられました。一般
道でしたが、追従式ACCとレーンキープアシストも注意しなが
ら試してみました。SUBARUと比較しても遜色ないレベルに
なっているようです。安全性能も含めて、今や各メーカー、しの
ぎを削っていますね。

しかも、コンパクトSUVのくせに装備(オプションを含む)はて
んこ盛り。ステアリングヒーターは嬉しいし、電動リアゲートの
ハンズフリー開閉対応や、キャンプや災害時に車を電源とし
ても使えます。小さいからって、コストコンシャスな顧客だけを
見るのではなく、幅広いユーザーのニーズを満たすグレードと
オプション展開をしているように感じました。

ただし、ハイブリッドAWD(e-FOUR)はフルタイムではないの
で「?」マークが付きます。発進時やスリップ検知時にだけ後
輪用のモーターを稼働して四駆対応するようです。また、ダイ
ヤル式の「SNOW」と「TRAIL」モードや、ヒルディセントコント
ロールスイッチを入れて、一時的に四輪すべてを使った悪路
対応をするシステムになっています。(その点、ガソリンエンジ
ンAWDの方が四駆性能は高そうです。)まあ、SUBARUより
優れた四駆性能を求めるのは、最初から難しいとは思ってい
ました。

また、フォレスターのドライバーモニタリングシステムはありま
せんし、内装に一部プラスチッキーな部分、センターコンソール
ボックスがない、といったマイナス要素もあります。でも、後者
のふたつは購入後対応できないことではないですし、リストで
プライオリティははっきりしています。

 このグレード(Hybrid Z E-Four)でも、燃費は 26km/ℓ
 (WLTCモード)です!

リスト項目ではほぼ満点、追加の機能とかもあり、気が付いた
マイナス面を考慮しても、「欲しい!」と感じられる車でした。

結局、見積もりと交渉は、後日になってしまったのですが、対応
したベテラン営業マンは、試乗した日の私のコメントをしっかり
覚えていてくれて、当日はほぼオプションも埋まった形で商談を
始めてくれました。

商談を進めるうえで、ひとつ問題だったのは、現在ヤリスクロス
の人気が高すぎて納車は10月予定ということで、フォレスター
の車検後の納車となりそうなことでした。トヨタでは、通常、発注
後3カ月以内の下取り車の車検なら支援制度があるようなので
すが、6カ月も先のことですので、ここでは適用外となります。

しかし、こちらは支店長の鶴の一声で解決。車検前にフォレス
ターを引き渡し、そこから納車まで無償で代車を出してくれるそ
うです。車検はトヨタが自前で行うので、私の方で心配する必
要はなくなりました。(トヨタの営業は凄いですね。)

ということで、オプションてんこ盛り、でもその分下取りや値引き
をしっかり頑張ってもらって、サインしちゃいました!

※ 値引きは本体よりオプションの方が大きく、下取りはスバルの査
  定より10万円以上も良かったです。



<ミニカーの縮尺は、違うかもしれません…>

納車はまだまだ先ですので、実際のところはその後まで判り
ませんが、ライフスタイルの変化への対応、そして「エコ」とい
う大義名分もあり、私自身の嗜好にマッチしたダウンサイジン
グができたように思います。

そして、それまで、相棒フォレスターとの最後の渓流シーズン
をいっぱい楽しめることを切に願っています。

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