同じ12番のパラシュートフライでも…
<2022.9.1 某渓流、曇り時々晴れ 19~24℃、増水気味>
9月になっちゃいましたね…。台風の影響もあまりないようですし、
今年最後になるかもしれないので、しばらく行けてなかったイワナの
沢に行ってみました。
この沢は毎年何回か訪れているのですが、過去の同時期の釣行デー
タを見ると、「#12 Para」とメモがありました。その日のヒットフライの
ことです。
<いずれも12番のパラシュートフライです>
今回は先行者もいなかったようで、結果的には、まずまずの数は釣れ
たものの、大物にばかり「やらかして」しまいました。そこで、いつもとは
ちょっと嗜好を変えて、上の写真の3種類のフライ(いずれも12番のパ
ラシュートフライ)にスポットライトを当てて、釣行を振り返ってみたいと
思います。
7時前に沢に入るとすぐに16cm程のイワナが釣れました。もちろん、
いつもメインに使っているダークオリーブボディのパラシュートフライで、
12番フックです。ところがその後、増水のせいか、フライが完全に合っ
ていないのか、フライを突きに来る渓魚は居ても、なかなかしっかり咥
えてくません。
そんな中、暗い岩下に流し込んだフライが消えたように見えました。
それがこのイワナです。割としっかり咥えてくれましたが、この後も
なかなか釣果が伸びず、2尾連続でバラした後に、フライをチェックす
ると、ティペットがパラシュートポストに絡まっていました。インジケー
ターが普通に見えていたので、気付くのが遅れてしまいました。
<帰宅後、バイスに乗せて絡んだティペットを除去しました>
別の同じフライをしばらく使いましたが、大場所で再度大物が追い食い
してきたのに、最後の最後に咥えそこねたのを見て、フライを交換す
ることにしました。
<キノコの上で、パチリ!>
こちらも同じ12番パラシュートフライですが、ハックルだけが違います。
<釣行後、追加で巻きました(ドライディップに浸した直後です)>
このハックル、その昔、ナチュラムさんで最初に買ったフライタイイン
グセットの中に同梱されていたものです。10番、12番用と呼ぶには
少し大きすぎますが、懐かしさもあって、ボックス補充の際に2本ほど
巻いておきました。
これに変えた直後、流れの間の静かな水面にフライを浮かべておくと…、
<結果的には、スレでしたが…(汗)>
深みから勢いよくイワナが出てきました!
スレでしたが、フライへの反応の本気度が違うように感じました。
増水気味でもあるので、大きめのハックルの存在感が良かったのか
もしれません。この後も、このフライで連続して2尾追加できました。
ただし、2本しかなかったこのフライ、1本は木の枝に、もう1本は渓魚に
持って行かれてしまいました…。(またも良型だったかも…汗。)
そこで、いつも実験的なフライを入れている小さなケースから、こちら
のフライを選びます。
こちらは、コックデレオンハックルで巻いた、いわゆるスパイダーパ
ターンです。こちらは更に大きなハックルを使っていて、そのためテー
ル材は使っていませんが、これも12番のパラシュートフライに変わり
はありません。(ボディマテリアルも一緒です。)
問題なく、しっかり咥えてくれるようです。
魚体はこんな感じでした。
長いハックルは、フライの存在感を増すだけでなく、しっかり水面を捉え
てくれるので、増水の流れでもナチュラルに流しやすいと思います。反
面、濡れると情けない感じになりますが、パウダーフロータントの中で
シャカシャカやってあげると、ちゃんと元通りになります。
<本日のMAXは、22cmでした…>
午後2時過ぎまでに、3種類のパラシュートフライで15尾釣れました。
毎回帰りの歩きは大変ですが、今回はキノコがいっぱいでした。
最後に参考のために、バイスにセットして撮った登場フライ(2番目以
外は実際に使ったフライ)の写真も掲載します。
<今回登場のパラシュートフライ達、いずれも「#12 Para」!>
釣れるけど反応がイマイチ…、そんな時にフライサイズだけではなく
ハックルサイズでの対応もあり得ることを学びました。また、増水時を
含む激しい流れで、大型パラシュートハックルがナチュラルドリフトを
助けてくれることも実感しました。
シーズン終盤、渓魚も食欲の秋を迎えるこの時期、大きめのハックルで
巻いた12番のパラシュートフライが有効な武器になるかもしれません。
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