思い込みは禁物

jbopper

2019年09月04日 22:20



<2019.9.3 某渓流、曇り 21℃、水量多め 18℃>

朝7時、蝉の声が響き渡る渓に入る。

心なしか渓の雰囲気も夏から秋への変化を感じます。
もうすぐヤマメ達も荒食いが始まるんでしょうか?

12番のフックに大きめのハックルを巻いたパラシュート
フライで釣り始めます。

ほとんど反応がないものの、時折、バシャッと来るので
魚が居ない訳ではないし、現に走る魚も見られます。

それでもぜんぜん釣れないし、虫もほとんど飛んでいな
いようなので、フライをテレストリアル系に変えてみます。
ここ最近は大きめのパラシュートフライとオーストリッチ
ロワイヤル(OR)で、ほとんど事足りているので、何とか
なるはずです。

ところが、今日はORだと全く反応なしです…(汗)。

場所を変えようかとも思いましたが、先行者の気配は
ないようですし、フライを見に来てUターンする魚も目撃
できました。

10時半、今度は、パラシュートフライのサイズを14番に
落としてみます。すると、またバシャっと出る魚あり。
でも、この反応、やはり、本当にフライを食いたいという
出方ではありません。

この状態で、釣るためには、こちらも早合わせするしか
ない?…などと思っていた矢先です。



中央の岩の下流では、反応はありませんが、上流側で、
流心を若干外して流すフライに、流心の中から飛び出し
ました!

早合わせ気味で掛かりましたが、皮一枚かも…。

この渓にしてはまあまあサイズのヤマメは、早合わせの
勢いもあり下流に下り、一段下のポイントへ落ちます!
でも、地形上、こちらは1m弱の段差の下流ポイントには
降りられない状況です…(汗)。

ラインを手繰ってロッドを上げ、下流の岩陰でヤマメの
動きを止めるもネットは遠く届きません。

ヤマメは下の流れで顔を出しています。
その口先にはフライもしっかりその全容が見えます。

動けない私。
さてどうしよう?
右手にロッド、左手にランディングネット。

仕方がないので、「アユ釣り」とまでは行きませんが、
ヤマメを、そおっと水面から引き離し、一気に腰の高さ
位まで引き上げつつ、手前に寄せ、ネットの位置を修正
して、そのまま落としてネットイン!



入渓してから4時間弱、やっとの一尾目です。
(ここまで苦労するとは思いませんでした。)

おにぎり休憩をはさんで、その後もこの小さめのフライ
で釣り続けますが、その反応には、納得できません。

午後に入り、期待できそうなポイントに来ます。



下流側を釣っている最中、フライを後ろの枝に引っ掛け
てしまいます。フライは回収できましたが、同じことをやっ
ていても仕方がないので、フライを変えることにします。
ボックスを見回して、思い切って、春先によく使うSOS
(スプリング・オリーブ・スパイダー、ボディはえんじ色)に
変更です。

ポイント左側の上流にフライを投じた一投目。
あれれっ?…、フライを見失います。

ラインをリトリーブし始めると、重みがあり、とっさに枝に
でも引っ掛けたのかと緩めてしまいますが、その間違い
にすぐ気付き、ラインをまた引っ張りなおすとまだ付いて
いてくれました!



この渓では上々の20cmのヤマメです。
しっかりとフライを咥えていました。

「釣れちゃった感」は否めないのですが、だからこそ、やっ
と正解を見つけたようです!

その後、1尾しか追加できませんでしたが、清々しい気分
で残りの1時間ほどの釣りを楽しみました。


<思い込みを断ち切って見つけたヒットフライ>

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