フライボックスと言えば…

jbopper

2017年01月26日 19:00

フライボックスと言えば、これでしょ…!



アルミのお弁当箱じゃなくて…(笑)


<「Silmalloy」は表面加工の名称らしいです>

「Wheatley(ホイットレー)」のフライボックスです。



サイズ(概寸)は、小さ目の縦12.4cm、横9cm、厚さ2.5cm。
ミッドサイズというのでしょうか?私はこのサイズが好きです。



ホイットレーフライボックスは、英国フライフィッシングを
代表する歴史あるブランド品のひとつで、ファンも多いと思い
ます。特に古いものは、味があって素敵です。

※ 同社は近年消滅の危機に瀕し、ひとりの熱烈なファン(コレクター)の働きと
 米国企業の資本も入って、復興を果たしました。ただし、現行モデルは正直
 私の視野にはなくて、今回もビンテージ品をオークションでゲットしました。
 (英国のEU離脱決定で£も随分と安くなりました)。


さて、気になるのは、内装ですよね。


ホイットレーはウェットフライなどを留めるクリップ仕様のものが
有名ですが、こちらも人気のドライフライ用コンパートメントモデ
ルです。現行モデルでも未だに使われている収納機構で、小さな
ばねの突起を押すと蓋が開きます。



現行モデルにはない仕様として、このボックスにはコンパート
メントの反対側、蓋の裏に、革製のポケットとフライを取り出すた
めのピンセットが付いています。(このモデルでピンセットが付い
ていなかったり、代替品が付いているビンテージ品も結構あると
言うことです。私だと渓流では絶対無くしそうなので、外して保管
しておこうかな…汗)


<こちらのピンセットにはRWロゴがありました>

革が使われているだけで、雰囲気がまた格別です。



革のポケットには「仕掛け」を入れるのでしょうか?
今なら、予備のリーダーとかを入れられそうです。

それにしても、外装はともかく、内側は大変綺麗です。コンパー
トメントの中や革ポケットの下もピカピカで未使用感たっぷり…
なので、使うのをちょっとためらっています。

### おまけ(1)###

こちらは結構使い込んでいる、もっと小さなホイットレー。



冬の管釣りでも活躍中の沈めるフライをいっぱい入れています。

このタイプは現行モデルのラインアップにもありますが、フラ
イ名を記載できるシートが無地なのと小窓の黄色っぽい素材が
ビンテージものである証です。


### おまけ(2)###

前述のホイットレー社再建について今回調べて判ったことを
紹介しておきます。

創業が1860年までさかのぼる同社は、2013年に会社の整理・
精算を行うことになっていたようです。そこで立ち上がった
のが、ひとりの英国人フライフィッシャー。

当時彼は、同社製品の熱烈なコレクターで、コレクション熱が
興じて、ネット版ホイットレー博物館サイトを開設するほどで
した。(サイトは今でも こちら にあります。)

彼は同社の整理資産もコレクションさながら購入し、その後、
ロッドパーツなどでも有名な米国REC社をパートナーとし、
この伝統あるブランドを存続させたのでした。

なんとも、熱烈なコレクターが経営者のひとりになってしま
うという釣り〇鹿にとっては夢のようなお話です。(笑)

※ 因みに今回紹介したフライボックスは、上記のサイトに
  よると、刻印された2つのマークから、1960年代後半
  から1980年代前半の間に製造されたものだそうです。

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